水に浮かぶこころ

英国在住アーティストが綴る不思議なドキュメンタリーストーリー

初めて自分の絵を捨てられた

アル中のイギリス人宅訪問

Artwork by Satoshi Dáte ”Vincent”

井の頭公園で出会った、美しき人。 イギリス人ハーフのMai Matsumoto以来のイギリス人とのコンタクト。けれど、Vincentととは友達になれる気はしなかった。

 

 

Annaと付き合い始めたビジネスマンっぽいVincentがホームパーティーをした。 

 

正確な場所は記憶にないが間違いなくテムズ川の北に位置していた。

 

玄関から入ると、すぐ先に階段があり、部屋はリビングだった。すべての床が絨毯でおおわれていた。

絨毯もふかふかしてて、これが普通のイギリススタンダードだということがフラットメートと僕は目の当たりにされる。

 

やっぱり普通の新しい家は綺麗だった。

 

このVincentは英国人で英語ばかりしゃべっているが、なかなかつかみどころのない男性だった。これから会うおおくのイギリス人がとても抽象的でよみにくい。

 

「英国人と仲良くなるのは大変だ」とよく日本できいていたので。それが本当かどうか見極めたかった。

 

この日はとても感じがよかった。 僕らは楽しんでいろいろな話をしたと思う。

 

 

この日はVincentの誕生日だったので、ポストカードくらいの大きさのポートレートを描いてプレゼントした。

 

またまた反応が鈍く、喜んでるのかどうかわからなかった。

 

ところがそれから数週間か経った後に、AnnaとVincentは仲たがいになり別れることになる。

 

Annaが泣いていたのを記憶する。

 

僕がAnnaと二人でしゃべったときに、「こんなものは何の意味もない!」

と言って

 

僕があげたポートレートをゴミ箱に捨ててしまったらしい。

 

誰かが描いた絵を捨てる人を初めて知ったのでさすがにショックだった。

その時点で、ぼくはそんなひととAnnaは付き合うべきではないと思った。

 

いったい何が起きたのかは詳しくは知らないけれど、彼はアルコールに依存していて、とても嫉妬深いようだった。

 

なんだかわけのわからない白人イギリス人と一瞬かわした交流。

 

結局残念な結果になってしまった。