パルプのシンガー
ぼくは運命の人かと思った女性がいつのまにかいなくなっていた。
また会えると確信をして、僕は友達をさがした。
さがしたというより、向こうからやってきた。
Sweden人のGunnelは僕をみつけ、興奮気味だ。そしてその興奮のつかの間にPulp(ロックバンド)のジャービス・コッカーをみつける。
「Oh my god! Javis Cocker is here!!」
彼女は瞬間移動をするかのように彼にちかづくが、軽くあしらわれる。
小さい動物のようにあっちにいったりこっちにいったりしながら、
「気にも留めてくれなかった…」
といって僕のところへ戻る。
兄が大好きなPulpのシンガーがこんなところで会えるとは…
彼らも好きなバンドがいるだろうし、観客としてみにくるのはおかしくないのか…と普通に思った。日本じゃありえないのかなぁ。
ドレッドヘアーの女の子はボストン出身だった。 ボストンの話で花が咲く。
ちょうどGunnelが僕の家に泊めてくれないか?と言って来たところだった。
そこで
「Can I join you?」
とドレッドの子も加わることになった。
なんかいろいろと心残りがある感じだったが。 僕はフラットメートに確認もせずに女の子二人を家に連れて帰った。
「絨毯しか寝るところないけど?」っと僕はそのときベッドをオファーしたか僕も絨毯で寝たか記憶にない。
そのころはスーツケース一個だけだったから。何ももってなかった。