鬱の感覚を知る
親友のA.Yと以前越後トリエンナーレに行った友人S.T.があらわれる。S.Tとはもう会っていないが僕と彼とA.Y.は感じよく話をした。
R.B.、この時のフラットメートが部屋から引っ越す(出る)ことになっていた(現実も)。
僕はその部屋にうつることになる。自分の部屋とは少しちがう。 部屋のドアの位置は同じで右側。あけると横長でなく縦長(奥に長い)で左隅は両壁際に大きな窓がある。窓は少し古いがよい印象だ。ひだりがわにはちいさいポットに入った観葉植物がたくさん透明なシフォン生地のカーテンの下に隠れている。 観葉植物を育てたかったので、気分がたかばり、運よく何もしないで手に入ったことに満足する。
右端には日本的なアルミでできたガラスドアーのドアがある。そこから30mくらい下に降りていく階段がみえ、A.Y.がどこかに行こうとしてる。
僕はA.Y.と話したかったが機会をもてなかった。
部屋にはコンピューターのモニター(古いブラウン管の)とVHSのビデオがつながっている。 僕は普段のように友達に自分の撮った映像をみせていた。
そこでまるで小説の「リング」のような映像が現れる(最近読んだ)。 赤い短いスカートの中に自分がいて、デジタルビデオをそこから外に向かってとっているのである。
自分が撮っていた映像なのに自分が撮られている。 スカートの上の上半身は女性だとおもわれるが、下半身しかみえない。 足は健康的で十代の女性のような気もする。
興味深いことに背景は完全な黒だった。
映像が切り替わり、スカートの中の映像になり、なまなましく下着が見える。それは美しいとは言えないイメージだった。
S.T.は「ラッキーだな」という。
こんなものを撮った記憶がないのでびっくりしてビデオをとめたか早送りした。
おなじシーンか忘れたが、僕は重い重い鬱にかかっていく。実際にそうなったことはないが、今ここで経験してる。
その経験を友達のAngelaやベルリンにいるY.Oにはなしたかった。
相手が何も理解してくれなそうな気がして恐くなった。
そして心が重くなり、鬱というものはこういうものかと感じ、視界の周りが段々と暗くなっていった。
Happiness: 3
Reality: 7
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