水に浮かぶこころ

英国在住アーティストが綴る不思議なドキュメンタリーストーリー

留学する意味⑬<鬱から逃れる魔法の使い方その3柔軟性>

タコのような柔軟性

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Artwork by Satoshi Dáte

水泳の選手の様に、火山の火口へと飛び込む用意をする。 僕たちは、自分の力でぎりぎりのエッジの上につま先をくっつけて、飛び込もう、飛び込もうとする。

柔軟性がなぜ必要か。

 

柔軟性を英語で訳すと

 

Flexibility

Softness (柔軟性, 軟性)

Pliability (柔軟性, 柔順, 従順, 柔和, しなやかさ)

Elasticity (弾性, 伸縮, 弾力, 柔軟性, 伸度, 軟性)

Compatibility (相性, 両立, コンパチ, 合性, 統一, 柔軟性)

 

こうやって知っている単語を別の言語に置き換えて考えてみると面白い発見があったりする。

 

僕が思う、心が折れそうなときに必要な柔軟性は、伸縮性、しなやかさだ。

 

何かまずいことがおきたとき、決定的な大きなことが起きたわけでなくても、いつの間にか窮地に追いやられてるとき。

 

周りが壁だらけでどうしょうもない。

 

そういう時僕は1次元的に考えないで多次元的に考える。

 

もしかしたら。僕が見ている世界は、想像で作り上げた偽物かもしれない。

 

壁が4方にある。もしかしたら、天井はないかもしれない、ドアがあるかもしれない。隠し扉があるかもしれない。

 

これは幻覚だからとりあえず、ビーチでのんびりと過ごしてる自分を想像しようといって、ゆったりするかもしれない。

 

自分がこの窮地の箱からでて外から眺めてみたらどうか?

 

後ろを振り向いたらどうか?

 

僕はどんな問題でも解決できる方法が必ずあると思う。

 

絶体絶命なんて。ないと思う。

 

だってそういう事は何度も僕の人生で起きたけど。いまこうして生きているから。

 

僕は自殺願望もあったわけでも、自らの魂を不必要に痛めつけたりしたわけではないけれど。

 

でもそういった行為がなかったけど、死に近かったことは何度もあったと思う。

 

何と言うか、宇宙空間に一人でポツンといるような恐怖。

 

目を開けると周りは水平線。 僕の周りには僕しかいない。

 

空から鳥が突っついてくるかもしれない、海の下から何か襲ってくるかもしれない。

 

それにしても、いったいどっちに行ったら陸に着くのだろうか?

 

そんな恐怖だ。

 

僕が恐怖を味わったと偉そうに言っててもしょうがなくて、皆さんそんな窮地を経験するだろうし、だれでも経験できる可能性を秘めている。

 

僕は自ら飛び込んだわけではないけれど。半分そうだ。

 

前に言った

 

「君は現実をしらない、留学するなんて馬鹿だ」

(だんだん表現かわってきてる)

 

と言われた時があった。

 

でもその忠告を無視して飛び込んだのだから。

 

そして僕はボストンに着いて

 

「僕が馬鹿だった。こんなところに来る器がない自分だった」

と本気で思った。

 

この自分への試練は

 

水道の蛇口の様に調整できる。

 

どこまで苦しいレベルにいけるか?

 

ジャングルでいきなり過ごそうとするか。インドで一人旅するか?

先進国で日本人に囲まれて生活するか。欧米人だけのいる街に引越すかなどなど。

 

心を柔らかくして、いろんな角度で物事を見る癖をつけておく。

そうしたら、いざとなった時。

大きな巨人が現れても慌てない。

 

指一本で巨大な敵と立ち向かえるようになる。