水に浮かぶこころ

英国在住アーティストが綴る不思議なドキュメンタリーストーリー

留学する意味⑭<鬱から逃れる魔法の使い方その3柔軟性 続き>

柔軟性を養うのにどうしたら?

 

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Artwork by Satoshi Dáte

人生経験を積むこと。ですがただ経験を積んだらいいと思ってる人が多々。 

どんなつらいことでも、どんなおかしなことをしても、それをどう受け止めるかで

 

「経験を積んだ」

 

事にならない。

 

あと不必要に経験を積む人もいる。

 

人生は一回きりだから

 

といってドラッグをやったり、犯罪行為をしたり、人を傷つけたり、自分を傷つけたり。

 

そういうのは夢の中とか、頭の中でするのを限度としてください(もちろん犯罪行為を頭の中で考えるのは危険ですが)

 

それをして。 あ、これは意味のない経験だな。 

 

と悟る能力がないといけない。

 

で、あ、これは無意味だなと思える、疑似体験をさせてくれるのが。

誰かの経験談を聞くこと。だと思う。

 

それが「書物」 

「本」

 

だと思う。

 

僕は活字が嫌いだった。本を読んだら創造性が失われる、頭の固い人間になると思ってた。

だから僕は学生の時本をほとんど読まなかった。読んでも読解力がなかったから。

 

でもボストンにきて、イギリス留学をはじめて読むようになった。

僕の柔軟性はそこで養われた。

 

僕は古典と啓発本、不思議なフィクションを読む。

 

現代の小説は賞を取ったものもほとんど読まない。

 

本は作家の人生を語ってくれる。自分が彼らになることができる。だから一回の人生で沢山の人生が味わえる。

 

これは映画や漫画とは少し違う。

 

なぜならヴィジュアルのイメージがないから、自分で想像するしかないから。だから自分がその作品の中に入り込めて自分が本のキャラクターの一人になってくれるからだ。

 

―読みたい本がない人

 

読みたい本は必ずあるはず。 中身のある本を読む。 直感で感じていいと思う本。本を読んだことがなければ図書館か本屋に行って、直感で読みたい本を読む。何万冊もあるなかで一つもないなんて事はないだろう。

 

そこにあなたとそっくりな著者がいないとはたして言い切れるだろうか?そう思うと楽しくなる。表紙をみて面白いと思うかもしれない。

 

本は僕を救ってくれたことが何度もある。

 

音楽もまた、芸術もまたあなたを救ってくれる。

美術館に行く。美しい音楽を聴く。

 

これは良き友人の話に通じる。

今思えば僕の友人恋人は音楽や芸術だった。

 

アートや音楽もまた僕らの心を柔軟にしてくれる。

 

ようは人の経験を眺めて、取り入れるという事だと思う。

 

アートはそういう力がある。

 

あなたを柔軟にしてくれて、かつ友人として助けてくれる。