たぶんロバだと思う。
ロバに会った。
ロバという名前の人ではなくて。
ロバという動物に初めてお目にかかった。
毛がぼさぼさしていて、あまり清潔でなさそうだったので、触るのに躊躇したが、遠くから見ると、忘れられたぬいぐるみみたいで愛着がわき、触る決心がついた。
近寄ると僕に気に入ったようで、ハグを迫られた。
ハグをロバ自らしてきたのではなく、僕がしゃがむと、どうぞというようにずんずんと迫ってきたのだ。
僕は犬はすべて同じ魂をしている。という説を生み出した。
今回のことで
動物はすべて同じ魂で共通されているのではないかと思った。
僕の死んでしまった犬がロバに宿っているような気がした。
もちろん人間も同じであるけど、エゴのせいでそう思いたくないのだろうと僕は思う。
生き物には形があるから
ぼくらは錯覚してそれぞれ違うものだと勘違いしているんだと思う。
ぼくらはひとつでひとつの使命のために動いている。
それを邪魔するものはなんなのか。