水に浮かぶこころ

英国在住アーティストが綴る不思議なドキュメンタリーストーリー

木の猫の目

犬が猫に

Artwork by Satoshi Dáte

僕の犬、竜ちゃんは夢に出てくると、猫になる。白猫でも黒猫でもない。柴な色のような気がする。

動物の目にほこりや毛が入ったとき、彼らは目をこすろうとするけど、人間ような指を持っていないから、かわいそうに思う。

 

だからそんな仕草をするとき。僕は指でごみをとってあげる。 こういう時に動物たちができないことを目のあたりにすると悲しく思う。

 

夢に出てきた猫の目にゴミが入った。僕はとってあげようと顔を近づけると、目は巨大になり、木でできた目にみえる。そこに彼女は爪でひっかくのだ。 ごみのようなもの、傷のようなものはたくさんあったが、これといって大きなほこりは見えなかった。

 

木でできてるといえど、僕は爪でひっかくのを見ているのは苦しかったため、やめさせた。

 

しばらくするとコンタクトレンズが無数にはりついていて、しわくちゃになりくっついていた。 20-30枚くらいだろう。

 

そこで僕は兄が無理やり付けたとなぜか思い、兄をせめる。

 

「カーブの度数もちがうのに、こんなのつける意味が分からない」

 

彼は何も問題かのように、軽くぼくを言葉であしらった。

 

僕はいつ終わるかわからない、コンタクトレンズを彼女の目からとるという大変な仕事にとりかかった。

 

気分:不安で、悲しい思い、兄にやるせない思い。

 

Happiness: 4

Reality: 3

Keyword:飼い犬、猫、木、目、兄