ヴィパッサーナ瞑想に行った理由
ブッダが悟ったときに行ったといわれるヴィパッサーナ瞑想。ロンドンの友達で薦める人が沢山いたので興味が沸いてラトビア人のフルート奏者と二人でイギリス中部にある瞑想を支援する施設へと向った。5年以上前の話です:)
さてなぜ瞑想なんてしにいったのでしょう?
- 人としてより深くなるために。自分のゴールに辿り着くにはより深い人間にならないと感じたため。
- 恐怖がいまだに取り除けない。怒りの感情は殆ど鎮圧されたが、朝悪夢に目覚め、虚無に襲われるときがある。恐怖を取り除くか、コントロールしたい
- 多くの友達が推薦したため、親友が一緒に行きたいと誘ってくれたため。
- 一度も瞑想をしたことがない。日本のお寺で修行をしたほうが日本人である僕には理に適っているかもしれないが、日本では時間がないため。
- ブッダによって発達された瞑想法だときき興味がわいた
- 同じ思想の友人ができるかと思い。
瞑想の技術についてはネットで見れるのでここでは控えます。下記リンクにて
この瞑想では10日間一切コミュニケーションが「誰とも!」とれなくなります。
0日目
グロウスター駅までバスでロンドンから行く。何もない街(後で知ったが、綺麗な大聖堂がある街。行きそびれた)。瞑想のセンターまで駅からバスがで ている。駅には多くの荷物を持った人たちが何かを待っている。この人たちがセンターに行くのだろうと思ったが、変な気持ちになった。バスはもしかしたら変 な新興宗教の場所につれていくのではないかと。
バスに乗る、横に座った女性はコースについて不安があるようだった。ほかの人も同じように不安だそうだ。僕にはよくわからなかった。みんなが恐いのなら、そして僕らしかセンターにいないのなら、なにも恐れる必要もないのではとおもった。
センターに着く。登録は食堂で行われた。そこでブリストルから来た感じの良いイギリス人が話しかけてきた。イタリア人の友達に雰囲気が似ていたので親近感を 感じた。
とてもオープンで感じの良い人だったので、イギリス人だとはなぜか全然感じなかった。(イギリス人が感じが悪いというわけではないが)同じテーブルに座ったほかの二人とも話をした。2時間後僕らは一切しゃべってはいけなくなるのだ。
面白いことにここに座った僕以外全員が途中で脱落する。
口にずっしりとおもい錠前をかけられたように、ぼくらはシーンとなる。
僕らはそれぞれ与えられた部屋に誘導され、何もしゃべれない、携帯も使えない、ものも書けない、何も読めない10日間が始まった。
一緒の部屋に住む男性はスペイン系だった。
一日目僕は悪夢を見た。多くの男たち(女性も?)がぼくのベッドにやってきて魂をとりつかみ出そうとする。とても恐ろしく感じる。全ての人間が襲ってくるような気がした。
負のエネルギーを強く感じた。
1日目
4:30から6:30までの最初のメディテーション(瞑想)。特に指示もなくみんなの真似をして座る。
1日目
4:30から6:30までの最初のメディテーション(瞑想)。特に指示もなくみんなの真似をして座る。
天井からさらさらと静かな美しい音が聞こえる。
瞑想のための効果音かと思った。
後で気づいたのだが雨が屋根にあたる音だった様だ。
時間を知らせる鐘の音も美しかった。
日本にいたときの記憶、インドにいた時の記憶を思い出す。
昼休み、先生に何を考えるべきか、考えてはいけないかきいた。もちろん瞑想ではなにかアイデアを考えたりするものではないといわれる。
(これは基本中の基本だったけど如何に僕が瞑想について知らないでここに来たのがわかるとおもう)
1日目にしてもうやめたくなった。
こんなことしても何の意味があるのか?
いったい僕はなにをしているのだろうか?
この日が一番長く感じた。たくさんの発見があった。先生ははじめに、呼吸に集中するように指示した。呼吸を集中していて思ったのが、僕らが吸い込 んでいるものは角ばった四角のようなもので、息を吐くたびにそれは丸くなっていく気がした。
すべてのエネルギーが段々と中和されていく。自分の角をとる作業をぼくらは行っているのだなと思う。
呼吸は自律神経によっておこなわれる。一方息を止めることもできる。呼吸のみがコントロールでき、なおかつコントロールされるものだ。もしかしたらここに無意識と意識が重なり合うなにかがあるのかと思った。
呼吸は自律神経によっておこなわれる。一方息を止めることもできる。呼吸のみがコントロールでき、なおかつコントロールされるものだ。もしかしたらここに無意識と意識が重なり合うなにかがあるのかと思った。
女性の瞑想エリアからはこまかで静かな振動を感じ男性側からは太く、重い振動を感じた。
できることなら僕は女性の側にいきたかった。とても静かで落ち着きそうだ。昔から男性に囲まれるの好きでない。
何人いただろうか、男女合わせて500人くらいいただろうか。
続く