水に浮かぶこころ

英国在住アーティストが綴る不思議なドキュメンタリーストーリー

日本の英語教育は無意味

New Friends 

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Artwork by Satoshi Dáte

語学学校では、何人か友達ができた。特に仲良くなったのは韓国人のぽっちゃり男の子。後日本人は日本人だからという理由で一人友達ができた。この時はヨーロッパ人の人とは仲良くできなかった。

韓国人の男はすごく優しくて感じが良かった、彼の下宿してる家にまで訪問した。家にはいろいろなものがあり、ここに2年間以上住んでるように感じた。この人はきっとお金持ちなんだろうなぁと新品のもの多さと部屋の広さをみて思った。

 

もう一人の日本人とは学校の後に食べに行ったことがある。

 

このエピソードはよく講演などで話す。

 

いかに日本の英語教育が無意味か証明できる話。

 

僕ははっきり言って英語はできなかったし、成績も悪かった。 もう一人の語学学校で知り合った日本人の友人と一緒にカフェに行った。 学校の帰りにフラっといってみただけで、ぼくは特に彼と時間を過ごしたいという気持ちは少なかった。 

 

その人は大学生で日本の外語大学に通っていた。 仮に彼が4年生だとしたら、彼は大学四年まで中学から10年間の英語教育をしていたということになる。

 

驚いたことにボストンに着いてまだ一週間足らずという期間でリスニングのスキルを得た僕がそこに座り、英語10年間のキャリアを持つ彼は僕の目の前に座っている。 そこでさんさんと照るお日様の陰の中にカフェスタッフがやってきて、彼女はオーダーを取り始めた。

 

彼は一切何を言ってるのかわからなく、戸惑いを隠せなかった。

 

僕が能力があり、英語の呑み込みが早いと言っているのではない。

 

日本の英語教育は海外で一切通用しないっていうことである。

 

そして今は小学校でも英語を教えようしている。 幼稚園でも教えるところはある。

 

これは本当に必要ないと思う。むしろ文化を壊し日本語というものを壊してしまう。

日本人とアイデンティティ、日本固有の文化を保ちたいのであれば、このような制度は好ましくない。

 

僕は何も愛国心で言っているのではない。 ただ、どう考えても得意な文化を持っている日本という国があり、世界のためにも保たなければならない。

 

若いうちから英語になれることは必要だ。でも英語教育のシステムが良くないから英語をもっと早めに教えましょうというのは理に叶わない。

 

ポーランドでは英語教育を日本と一緒で中学1年生ぐらいから始める。一度も英語圏の国に来たことが無い人がとても英語が堪能である。もちろんポーランド語は英語に近い。でも日本と同じ教育をしたら6年間の勉強は無意味に終わるだろう。

 

実際僕が身をもって感じたのだから間違いない。 英語を教える資格なんて持ってなくていい、英語圏の人を週に一回クラスに呼び、英語だけで会話をしてもらえばいい。 英語が喋れない、もごもご言っている日本人の英語教師はもうやめていただこう。

 

英語は机に向かって勉強するものではなく体で覚えるもの。 日本語だってそうかもしれない。英語環境をつくるにはコミュニケーションをする事。どんな言語だってそうだと思う。意思疎通がなくてどうやって言語を覚えようか? 

 

僕らが猿人の時だってコミュニケーションをとって言語を発展させていったはずだ。

 

教育というものはそもそも楽しいものでなくてはいけない。 辛いものではない。 辛くて嫌なものは記憶に残らない。 実際僕は嫌だった勉強は何も記憶していない。 語学もどんな教科も自主的に勉強しないと身につかないものだ。 

 

文科省は英語を若い世代に教える、マーケティングなんて考えているのだろうか? 

 

噂ですが、日本政府は日本人が海外に行かない様にわざと英語を教えないとか。