水に浮かぶこころ

英国在住アーティストが綴る不思議なドキュメンタリーストーリー

固いジャズ

なんでも恋に落ちる私

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ジャズにはまってしまった。ヒロシさんを紹介してくれた先生がサックスプレイヤーだったから学校に行った時に CD を何枚借りていた。だからジャズを聴いてはいた。 ボストンに来てヒロシさんの話をきいて、音楽は勉強しなければいけない、大学に行かなきゃいけないなどと影響されていった。 

だからとにかく僕は彼のある CD をあさりはじめ、貸してくれと願い沢山の音楽をコピーし始めた。

 

彼の作曲に使う音楽作成ソフトなどのいろいろ見せてもらって、ふむふむと色々とべんきょうさせてもらった。 この時からパソコンで音楽を作ること考え始めた。

 

僕は熱心にひたすらCD をコピーした。

 

ジャズを勉強するには何が一番いいかとヒロシさんに尋ねると、

 

「リールブックを買う事だ」

 

と僕が分ってないのを知っててさらりと言われた。

 

そこでREALBOOK(リールブック)とはなんぞ? となるわけだが

 

それを読んだらジャズがうまくなったり、極秘情報が書かれているのかと思いきや、

楽譜である。

 

ただ楽譜と言ってもただの楽譜ではなく、ジャズのスタンダードの曲がびっしりと詰まっている。スタンダートとは所謂一般的に弾かれる有名な曲の事。例えば「イパネマの娘」

youtu.be

とか。

 

そして楽器ごとの音階によってすべて楽譜が用意されている。 ピアノであったらC、ハ長調 サックスだったら何々音階などなど。

 

これを全て暗記しろということ。自分の楽器のメロディーを全て頭を中に入れて弾くようにすることはMUST(必然)。 そのあとは別の楽器の音階でもすぐ弾けるようにする。 

 

例えばイパネマの娘をハ長調で弾けたら今度ニ長調で弾けるようにしないといけない。全ての音階で弾けないといけないらしい。

 

それをすることによってジャズの醍醐味!即興ができるのである。

 

こんなことはクラシックの人はやれないしやらない。 作曲が勉強する、音楽理論みたいなものだ。ジャズの人は頭が固いということをAnnaが言っていたことをこういう事かと納得した。

 

黒人さんが発明したジャズであるが。これはなんとなく今僕がやってる武道の精神と似ている?感じがする。いや武道とはまた違うかもしれないけど、徒弟制度的な、厳しさ的なところが似てるような気がする。

 

お偉いさんの黒人の人は若い人達ににビシバシっとそうじゃない!こうだ!みたいに教えている光景を浮かべてしまう。 徒弟制度があるなんて僕の勝手な想像ですが。

 

勉強は与えられてするものではない。はっと思ってやりたいと思ったときに勉強をしなくてはいけないことに気付くものである。