意外な出会い。
オープンマイクで歌う前に2人の異色な人たちに声をかけられた。黒人のギターを片手に持つシンガーと白人のサングラスをかけた電子系の音楽を奏でるサイバーな人。
人は声をかけてくれる。僕が寂しそうにしていても、気がはっているときでも。人は本当に親切で暖かい。 僕がそれを求めているときもあるし、そうでないときもある。
でもそれでも嬉しいものだ。
全く面識のない人が、声をかけてそこで友達になる。ランダムなようで関係も浅くなりそうだけど、そこには言葉を超えたコミュニケ―ションが交わされる。
二人とも全然違うタイプだった。
僕が歌った後、黒人の男の人が歌った。
とてもうまい。
前にオープンマイクをしたときも。皆のクオリティーに圧倒された。
そこで自信も無くしたところはある。
サイバーの人は打ち込みのドラムをならしキーボードを肩にかけてひきまくっていた。好きな感じではなかったけど、やりきりかんがすごかった。二人とも命をかけてる感じがすごく伝わった。
カフェでの演奏が終わって。僕ら3人は黒人のシンガーの車の前で人生を語る。
優しい黒人の彼はニューヨークに行くなら送るよとっていくれた。でも日にちが合わないので断念した。彼はそこで電話番号と住所をくれた。 僕はアドレス帳に書き込んだ。
彼とは結局会うことはできなかったけど。
街頭が灯る下で共通点がなさそうな3人が心の会話が出来た事。
すごく気持ちが良かった。彼らはステージにいる雰囲気とは違ってリラックスして話していた。
初めてミュージシャンに声をかけられて、英語でいろいろと話ができた日。
僕という人間を認めてくれたようで、すこし心に余裕が出来た。