水に浮かぶこころ

英国在住アーティストが綴る不思議なドキュメンタリーストーリー

現実的とは何か?35歳からアートをはじめてもいい理由。

苦しみと喜びの中で

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いつだってはじめればいい

パーソンズ大学でばったり会った女性は30代半ばだった。いままで普通の仕事をしていたようだが、急にアートを勉強したくなったそうだ。

歳なんて関係ないとは、その時は思っていなかった。だってみんなが何歳から何かをはじめたら遅いし、手遅れというから。 そう信じていた。

 

ぼくだって、10代前半で海外にでなかったから、「遅い」と思っていた。

 

そんなことがあるのだろうか? そもそもいったいどこの誰が? そんなことを他人にいえる権利があるのだろうか?

 

それこそ人権侵害ではないのだろうか?

 

言ってしまえば親が

 

「おまえはこれをやるのだ」

 

と勝手に進路をきめたり、将来を決めたりすることも人権侵害だ。

 

日本に「人権」なんてないのでこれを論争しても、日本の方はピンとこないと思う。

 

人権もきっと西洋から来た言葉なのだろう「Human Rights」

 

むかし中学の友人にこういわれた。

僕が

「将来はイギリスか海外に行って、デザインを勉強するんだ」

そしたら友人が

「君はね、現実というものをわかってないんだよ」

 

僕はいま息をして、イギリスである程度の夢を叶え、幸せに暮らしている。

彼の話を聞いていたら僕は好きな場所で好きな事をしていなかった。

 

この世界全てが「したいことをするな」という理に叶わない、理不尽な信仰がはびこってる。

 

よく人はいうではないか、「君は現実を知らない」

 

そもそも現実とはなんなのか?あなたはいったい何を持って現実と言うのか?

 

だいたいそれこそ自分の思う現実を押し付けてはいないか?

 

現実なんて自分が感じるもので、自分しかわからない。人様に迷惑をかけずに「本当の意味での幸せ」を感じているなら。それでなにが悪いのだろうか?