水に浮かぶこころ

英国在住アーティストが綴る不思議なドキュメンタリーストーリー

はじめてのファッションショー

わけのわかるものとわけのわからないもの

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結局盗まれたアクセサリーはみつからなかった。

従兄弟がいる間にぼくらはV&A(Victoria and Alburt museum)という大英博物館ほどではないけどおおきなロンドンの博物館に行った。 ゲイの友達ぼくのそのときの親友(考えてみれば、いっしょに住んでるChoより気が全然あった)ヨウタも連れて行った。

それを目的でいったのか、たまたまなのか、僕が今度入学するロンドン・カレッジ・オブ・ファッションの大学院の卒業コレクションをしていた。

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僕はセントマーチンズに入る予定だったけど。こんな博物館でショーをして、しかもこんなクオリティーの高いものを作れるのだろうかと、ちょっと怖気づいてしまった。

 

モデルの頭が小さすぎて、はじめてモデルたるものをみて、驚愕した。

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博物館でファッションショーなんてしていいのか?日本じゃありえないなーとしみじみ思う。

 

毎日いろいろ驚かされる。

 

一緒についていったアジア人の女の子達はMen’s wearのショーでモデルがかっこいいときゃぴきゃぴしてた。

 

男達には、いや僕には理解できなかった。 男性を見てかっこいいというのはなぜか小さい頃はあったが、この頃から全然ない。

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僕が事故にあって、自分の外見がどうでもよくなったからだとおもう。

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とはいっても女性のモデルをみて、僕はほえーと見とれていた。

 

だが西洋的な美になにか違和感も感じていた。マネキンのような姿。

 

ヨウタはぼーっとしていた。彼はいつも何かを考えている。

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僕が作ってきたお弁当をお腹がすいてそうだったので彼にわけた記憶がある。

 

同じ日に、V&Aの庭園で日本人のわけのわからん。パフォーマンスをしていた。

なんだかはずかしかった。 裸になって、白い色に体をぬって、風の音がして、風に舞うように動く…

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何も感じなかった。

 

自分が後にパフォーマンス・アートをするとも知らずに。なんだこれは。と僕は思った。

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わけのわかりすぎるファッションショーとわけのわからなすぎず、ダサい日本人のパフォーマンスを同時にみた。

 

なにか僕にメッセージを与えていたのかもしれない。