水に浮かぶこころ

英国在住アーティストが綴る不思議なドキュメンタリーストーリー

初めての外国人の友達はタイ人

鹿児島からタイへ  

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Artwork by Satoshi Dáte

謎の鹿児島男性がとても距離が近い。 

「ドイツ人の彼女ですか?」 

「そうや、英語、俺できないから、口論になると勝てないんや」 

と話を勝手に続けられた。

ドイツ人の彼女がいる鹿児島人。 僕は白人の彼女がほしかったわけではないが、僕はどうやって日本で外国の方と知り合うのか聞いてみた。

 

そうしたら彼は、レコード屋に置いてあるフリーの雑誌を教えてくれた。

 

「そこで語学交流したらええやん」

 

語学交流とは所謂Language Exchangeである。お金を払わず。言語を教え合うというもの。

 

といわれ、僕は早速試してみようと思った。 彼とはそれから時々連絡を取り合うようになった。

 

吉祥寺のレコード屋に行き。僕はその雑誌をみつけ、語学交流の欄をみる。 ほとんど友達募集とか彼氏彼女募集。大抵は日本人女性、もしくは欧米人の男性が投稿していた。

 

僕は友達もしくは語学交流相手を探しているのだ。 それに日本人男性なんて興味がある欧米人なんかいないだろうと思った。 でも鹿児島の人は彼女がいたなぁ。とどうやって付き合うことになったか興味があった。

 

そういえば、ドイツと言えば森鴎外。 ドイツ人と日本人は気が合うのだろうか。

 

イギリス人で語学交流をする人は見つからなかった。そこでタイの女性が日本語を勉強したいと書いてあった。電話をする。

 

「ハロー」

とタイの訛りが強い人だった。

 

僕のつたない英語でなんとかはなす。

 

「Do you want to speak Thai?」

タイ語を喋りたい?と聞かれ

「No I would like to speak English」

いえ、英語を喋りたいですと。

「But my English is bad」

でもわたし英語下手よ。と言われた。

 

けれどそれでもいい。と伝えた。

彼女は僕を信用したようで、会うことになった。

 

最初は代々木公園で話をしたような気がする。