水に浮かぶこころ

英国在住アーティストが綴る不思議なドキュメンタリーストーリー

「お金」「安定」「家庭」「蓄え」が現実?

現実的である条件とは?

f:id:SatoshiDate:20181227044433p:plain

NYで偶然会った30代半ばの女性は仕事をやめて、新しい人生をはじめる為にNYにやってきた。彼女はアートをはじめたいらしいが、一切クリエイティブな勉強はしたことがない。僕は10代の時に彼女と同じように留学をしたいと言った。友人は君は現実的でないと非難した。では彼女は非難もっとされるべきであろうか?

この「現実的」という言葉をよく『彼ら』から耳にするので、とことん追求したい。

 

留学、海外生活、新しいことに挑戦をすることを非難する彼らの生き方は「現実的」である。といえるだろうか?いったい何をもって現実的と彼らはいえるのだろうか? では現実的である条件をひとつひとつみていこう。

 

彼らが言う条件とは、夢を追わず、理想的にならず、将来をよおく考え、安定した収入を得て、家庭を持ち、社会性があり、周りの人のことを考え、蓄え、危険から回避すること。

 

と大方このようなものだろうか?

 

理想なしに生きるとは、いったいどういう生き方なのか僕にはわからない。

前に言った、「動いているけど植物人間になれ」というのだろうか?僕はどうしてもこの「現実的」にという言い方が、誤魔化しにしか聞こえない。むしろ彼らのほうが現実的でないことを証明したい。

 

僕はなにも宇宙で宇宙服なしで旅ができるとか、未来にタイムスリップしたいとかいってるのではない。現在、今を生きて、現状を理解したうえで「理想的」な考え方を彼らの前にならべてみてるだけだ。

 

それに、理想的でなくて世の中は変わっただろうか?だれが空を飛びたいとおもったか?誰が地球が丸いと思ったか?誰が人はみな平等だと理想的なことを訴えたか? 結果はどうだったか?

 

よく日本に住んでいる人にイギリス留学をはじめたときから、いろいろと攻撃され続けてきた。将来どうするのだとか? 蓄えはあるのかとか? 理想的でないかとか?

 

彼らは自分がやったことがないことを実践している人が目の前にいると不安になるのだ。僕らは箱から勝手に出て自由に生きているから。