水に浮かぶこころ

英国在住アーティストが綴る不思議なドキュメンタリーストーリー

アンドロイドのように動くポーランド人 – 日常

奢り上手イギリス人

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昨日は年に2回ほどある合気道の試験があった。

試験に参加しない人は正座をして見学するのである。

僕は受けをすることになり、1時間の正座を免れた。

最近道場入りした、ポーランド人の男性がいる。 彼の動きはまだ固く、歩き方が少しロボットのようだ。

 

試験の後にパブに行き、彼のドリンク(ビール)を買う。

 

イギリス人は(彼はイギリス人ではないが)奢り上手である。

 

どういうシステムかは不明だが、最初にパブのカウンターについたひとが、

 

「何飲みたい?」 “What do you want to drink?”

 

と友人に聞くのだ。 それを聞かれたら相手はいいわけなしに奢ってもらわないといけない。

 

それを言いそびれると常におごってもらうことになる。

 

彼らはちゃんと誰が誰に奢ったか、奢られたか覚えているのかどうか疑問だ。

 

この前僕奢ったよね。とか。 そういう面倒な日本的なことは言わない。

 

奢りたいから奢る。

 

ビールと言っても大人数を奢れば、結構な値段である。

 

お酒を飲まない僕にとっては、相手のお酒を奢るとほぼ倍以上出すことになってしまう。

 

お酒を飲めない人は飲めない人もしくは飲まない人同士で集まればいいと思う。

 

システムもまたシステマティックでないからこそ人間的だと感じる。

 

そしてそのポーランドのお方だが。 おもしろいバックグランドがある。

横に座って一緒に語り始める。

 

「僕の右の耳聞こえないから、こっちでしゃべって」

というのである。

 

なんで聞えないの?と聞くと...