水に浮かぶこころ

英国在住アーティストが綴る不思議なドキュメンタリーストーリー

いちにち

どうか明日ぼくの家にいらして下さい。

 

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Artwork by Satoshi Dáte

あなたとの一日を用意しています。

 

朝日に照らされた朝食をたべましょう。

 

朝食後は一緒に外へゆったり散歩に出かけましょう。私だけの為に一人でいる心地良さを幸せに感じていた場所。私が大切にしていたものをあなたと分かち合いたいのです。

 

鉄塔はどこまで続くのだろうと思いながら歩いた、赤い道があります。家々の細い隙間をゆく道です。そこをずんずんと歩いていったものです。

 

道の先に平原があります。柵はないので入っても構わないでしょう。

平原の真ん中に平らな岩があるので座って、お弁当を食べましょう。誰もいないけどいるような子供の笑い声が聞えそうな場所です。

 

きっと陽が照っています。

程よい風も吹いています。

 

人が住んでいるようで住んでいない家の風景を見ながら、また歩きましょう。

 

あの辺には私の秘密の坂もあります。いつも探すのに苦労していました。日が照っていると寒くても、道が、小枝が、雑草たちが語りかけてくれているような気がしたものです。

 

歩き疲れたら家に帰ればよいでしょう

上水の脇道を歩いて、夕日を楽しみながら、ゆっくり帰りましょう。

 

途中にある畑で野菜を売っています。それを頂いて家で一緒に夜ご飯の仕度をしましょう。

 

子供のころ私は料理をする事など考えてもいなかったものです。

 

そして静かな夜を過ごしましょう。

 

明日あなたが来る日は今日のようで

昨日のような気がします。

 

決められたことがありそうで、本当は自由な日が私は好きです。      

 

あなたとずっといることを暗示させるようで、なにか混ざりのない空気のような未来が感じられるのです。

 

その未来を作る一日なのかもしれません。