どうか明日ぼくの家にいらして下さい。
あなたとの一日を用意しています。
朝日に照らされた朝食をたべましょう。
朝食後は一緒に外へゆったり散歩に出かけましょう。私だけの為に一人でいる心地良さを幸せに感じていた場所。私が大切にしていたものをあなたと分かち合いたいのです。
鉄塔はどこまで続くのだろうと思いながら歩いた、赤い道があります。家々の細い隙間をゆく道です。そこをずんずんと歩いていったものです。
道の先に平原があります。柵はないので入っても構わないでしょう。
平原の真ん中に平らな岩があるので座って、お弁当を食べましょう。誰もいないけどいるような子供の笑い声が聞えそうな場所です。
きっと陽が照っています。
程よい風も吹いています。
人が住んでいるようで住んでいない家の風景を見ながら、また歩きましょう。
あの辺には私の秘密の坂もあります。いつも探すのに苦労していました。日が照っていると寒くても、道が、小枝が、雑草たちが語りかけてくれているような気がしたものです。
歩き疲れたら家に帰ればよいでしょう
上水の脇道を歩いて、夕日を楽しみながら、ゆっくり帰りましょう。
途中にある畑で野菜を売っています。それを頂いて家で一緒に夜ご飯の仕度をしましょう。
子供のころ私は料理をする事など考えてもいなかったものです。
そして静かな夜を過ごしましょう。
明日あなたが来る日は今日のようで
昨日のような気がします。
決められたことがありそうで、本当は自由な日が私は好きです。
あなたとずっといることを暗示させるようで、なにか混ざりのない空気のような未来が感じられるのです。
その未来を作る一日なのかもしれません。