水に浮かぶこころ

英国在住アーティストが綴る不思議なドキュメンタリーストーリー

AIDSの女性と会う・ピカチュウの入れ墨

黄色い怪物

 

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googleで見つけた刺青

HIVに感染した方にはお会いしたことがなかったが、昨日入れ墨の話をしてて、

「わたしAIDSだから」と言われた。

 

聞き間違いかもしれないけど、そう聞えたのでそういう事にしておく。

2度も聞くのも悪いので、

「はーそうなんですか」と僕は昨日風邪ひいちゃってと聞いた程度のリアクションでおさえておいた。

 

リアクションもときどき、気を引き締めていないと、とんでもないことになる。

 

「え!」という反応をしたら失礼かもしれないし、皆と同じ反応をするのも、人生つまらないものである。

 

AIDSとHIVはまた違うので、彼女はHIVのことを言っていたのではないだろうか。

 

ピカチュウの話になって、

 

ピカチュウの映画みにいくの?といわれて

 

「いえ、あまり興味ないです。」というと

 

「日本人なのに?」といわれた。

 

日本人だとピカチュウの映画を見に行かないといけないのか。

 

とピカチュウに全然詳しくない僕は、頭の中であの黄色い怪獣みたいなのを想像した。

 

そうしたら彼女が腕をまくり、ピカチュウの刺青を見せてくれた。

 

そのあと彼女は日本語で「はかない命」と日本語で書いてある刺青も見せてくれた。

 

儚い。 

 

やはりそうなのか... いや入れ墨でHIVも感染するから、HIV感染者は入れ墨をほってはいけないのだろうか? 器具を捨てれば問題ないのでは。

 

といろいろ頭の中で彼女が言った言葉が本当なのかどうか考察した。

 

彼女のインスタグラムはコスプレをした彼女の写真で埋め尽くされていた。 入れ墨といい、ピカチュウといい、コスプレとセルフィーといい。一体『肉体』というものは彼女にとってなんなのか、不思議に思った。

 

知り合いの若い女性も着飾って写真を撮る趣味の方がいる。かなり挑発的で殆ど裸の写真を撮る。けれど実際彼女は大人しいし写真の中の世界と違う。

 

これで商売ができる人もいるらしい。 でも彼らは趣味でやっている。不思議な世界だとおもう。 これは女性ならではのことなのか、社会が女性はこうであるべきというからそうなのだろうか。

 

男性でもいることはいるけど、特に着飾って写真を撮って皆に見せたいとは思わない。

 

HIV(たぶん)、入れ墨、ピカチュウとコスプレ。そしてセルフィー。

 

どんな背景が彼女にあるのか少し気になった。