水に浮かぶこころ

英国在住アーティストが綴る不思議なドキュメンタリーストーリー

タイのモデル登場 - <実践編-語学学校>

繋がりを感じる人と時間を過ごそう 

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クラスにも一人仲のいい友達が出来た、タイの背の高い女の子。

授業の間でLCF、ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションに行くと僕が誰かに話していたら、

「あなたLCFに行くの?わたしも」と

 

とても興味深そうに、話すのが苦手そうな顔で話しかけてきた。

 

同じ学校に行くというだけだけど、彼女はとても繋がるものを感じたみたいだった。

それからクラスで会うたびにはなしをするようになる。 日本にタイの友達がいるはなしや将来のことなどたくさん話した。

 

とても感じの良い子で、ある日日本人の皆に「うちに遊びに来ませんか?」と言ってきた。

タイ人は親日だからか、あまりにも日本人がかたまっているから僕と一緒についでに全員よんだら楽だと思ったのか。 僕らが日本人だったら皆仲いいと勘違いしているようだ。

 

日本人がまたぞろぞろと行動するのであった。そういうのが僕はいやでしょうがなかった。 

 

もちろん嫌なら断ればいいのだが、彼女とも仲良くなったし、

 

「すみません、僕行かないです、今度一人で行くので」

 

というわけにもいかず、純粋そうな彼女に残念に思ってほしくなかった。 日本人は日本語でごちゃごちゃと行きも、彼女の家でも、帰りにも話し続ける。 

 

家はロンドンの西に位置して、豪華なフラットだった。 お姉さんと二人で暮らしている。

 

彼女がタイではモデルだという話を聞いて皆が写真をみながら、

 

「へー、タイ美人って感じ」

 

などなどまたごちゃごちゃ喋っている。

 

そして感じのよさそうな英語が流暢なお姉さんが現れ、僕と話をした。 自然に話すことができない、意地悪な数名はそれを馬鹿にした、嫉妬をするような眼で僕をみる。

 

一体何のために僕らは一緒に行動しているのか...

 

一人で行動したいが行動できない。

 

ねばねばした、蜘蛛の巣に取り囲まれてる感じがした。

 

大学が始まればまた新しい環境になる。 いい加減に日本人とつるむのは嫌だと思った。

 

といっても、共に行動する時はあっても1週間に1回あるかないかくらいだった。

 

クラスの仲のいい英語だけで会話する日本人が誘うので断れない。

 

彼らは寂しいから一緒になり、そこから離れようとしたり、英語で話そうとしたりすると、嫌な顔をする。

 

ルールに反するからだろうか。 ルールは誰が作ったのだろうか。僕がリーダーになって英語しかしゃべっちゃだめです。 となったらどうなるのか...

 

僕の態度がおかしいと思うかもしれない、だけれど日本人を避けることで得たものはとても大きい。 日本人はどこにいっても、生ぬるいお湯につかりたいのだ。 そんなことをしてては自分を見いだせないとなんとなく気付いていた過去の自分に感謝する。

 

タイの女の子は学校に来なくなってしまったので、クラスでまた孤立することになる。