水に浮かぶこころ

英国在住アーティストが綴る不思議なドキュメンタリーストーリー

女性に囲まれる合唱団に入る

僕の音楽の原点

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女性へのあこがれ、そしてイギリス留学によって克服する女性への恐怖心の原点を探ってみる。 前に習い事の話をした。小さい頃通っていたスイミングスクールの記憶も結構ひどかった。 水泳はおばさんに教わっていたが、あまりにも嫌で泣き出して母親のとこに駆け込んでいった記憶がある。 大人が恐かった。 団体行動はすごい嫌いだった。 なんでここに僕は一人で残されてるんだろうと思っていた。

他の習い事はお習字?お絵かき教室。 絵は楽しかった。好きなように描いてよかったから。座って、時間の制限もないし。先生がこうしなさいと言って手をたたいたりとか(もちろん手を叩かれたことはないけど)。 

 

美術の先生というだけで僕は尊敬していた。 近所に住む従妹も一緒に来ていたから安心して絵を描けた。 絵を描く同士がいることに励みになった。

 

習い事で印象に残っているのは合唱団。 母親が提案したのか僕が提案したのか記憶にないが。 母親に歌を歌ってみるかと聞かれた。 なんでもやめていたので母親はうんざりだった。 そこでなにがしたいか聞いたのかもしれない。 

 

歌を歌う習い事なんてあるのか? と思った。 歌を思う存分に歌えるなんて、なんだかとてもワクワクした。

 

音楽は大好きだった。 母親がいつも聴いていたのもあったが。 こころの中にすっと入った。僕の音の原点はグレングールドのゴールドバーグ・ヴァリエーション。 

 

https://youtu.be/aEkXet4WX_c

 

小さい頃寒い大きな応接間で家の応接間で母親の動作を真似して勝手にCDを出して再生してソファーでゴロゴロしながらゆっくりピアノの音を一つ一つ聴いていた。 自分の好きな曲を弾きたかった。

 

合唱団の先生の目の前で一対一で

 

「はい、この曲は知ってる?歌ってみて」

 

と先生はピアノを弾きながら言われて、ひどく緊張した。

 

もうこれで駄目だ! オーディション失格だ。 と思ったけどなんとか頑張って声が出た。

 

合唱団に入ることができて僕はほとんど年上の女性の周りで歌う習い事に通うことになった。

 

習い事と言うか、コンサートがあるので部活をやっている感じだ。合宿も僕は男の子一人だった。 僕は酷くシャイだったけどすごく可愛がられた。 男の子が一人だったので、お風呂とかは一人で貸し切りで大きな大浴場に入ったり、混浴にいかされたりした。 女子と一緒に寝るのはいけないからといわれて、いびきのうるさい女の先生のところで寝ないといけないのが嫌だった... 

 

一度男の先生が合宿でやってきて、一緒の部屋に寝れたのは嬉しかった。 コンビーフをもらった記憶がある。

 

小学校では同い年の女の子ばかり。 ぼくは合唱団で年上の女性たちを見上げるように見ていた。 そんな体験から僕は年上の女性というものに憧れがあったのかもしれない。 ファッションに興味を持ったのもここに関係しているのだろう。