水に浮かぶこころ

英国在住アーティストが綴る不思議なドキュメンタリーストーリー

舞台裏で本番を歌うボーカリスト

寝ながらオペラf:id:SatoshiDate:20181023104524j:plain

小さい頃に合唱団に入っていたのは何だったの? 

と皆さん思うかもしれない。 合唱団の中では、たくさんの人数の中で歌っているので僕の声が聴こえない。 だから恥ずかしくなく歌える。 でもただ合唱団では口パクをしていたわけではなかった。 合唱団にいたおかげか、嬉しいエピソードがある。

 

 

小学校6年生の時に、忘れもしない付属の女子中学校のとても古い講堂(たぶんもう無い)の中で小学校の僕たちは沢山の人の前で歌う機会があった。 大好きな曲を思いっきり歌う。 合唱団の先輩の声量はとてつもなく、なんであんな声が出るのか、不思議に思っていた。 講堂で歌っているときに、その声量を出す「コツ」を掴んだ感じだった。

 

前女の子達が「だっちゃん(私の事です)すごい声...」と振り向いて驚いた顔で言われたことがあった。

 

だから歌えない(下手)ではなかったのだと思う。

ただ歌えない(シャイで声が出ない)だけだったのだ。

 

(致命的ですが...)

 

ウディアレンが出てる映画で面白いものがある。

 

ローマでアモーレ(原題: To Rome with love)

 

ウディアレン役の男がある親戚宅に訪問すると親戚の男がシャワーを浴びながら、美しい声を出して歌っているシーンがある。 ウディ・アレンは感銘を受けて。プロデューサーになるからオーディションを受けてくれと頼む。 ところがオーディションではあの美しい声がでない。 そこでシャワーを浴びていないと美しい声が出ないことに気付き、結局ステージ上に用意したシャワールームの中でシャワーを浴びながら歌うことになり、大絶賛されるというコメディ(映画の中にあるエピソードは他にもある)。

 

この映画をみて自分を思い出した。寝てる時にしか綺麗な声が出ないのであれば、寝てるときにステージで歌えばいい。

 

僕みたいに人前で歌うことができないなら人前でない場所で歌ってるところを撮影してその映像をステージでみせればいい。 なんなら声だけでもいい。

 

まさにテクノロジーのバンド!