水に浮かぶこころ

英国在住アーティストが綴る不思議なドキュメンタリーストーリー

人を殺してしまった。どうしたらいいでしょうか?

パニック状態 

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Writing and Drawing by Satoshi Dáte

20-30代の女性を殺してしまった。衝動的だった。記憶にない。首を絞めたのか、何もしないのに死んでしまったのか、刃物で刺したか。記憶にない。

でもトイレで死体を放置したのは覚えている。

 

とにかく、頭が真っ白になった。恋に破れたり、好きな女性に酷いこと言われたり、好きな女性ともう会えないと感じたときも真っ白になるけど(恋愛のことばかりですね)、この真白感はなにか違う。

 

「もう元に戻れない」

 

「とてつもない罪悪感」

 

新しい感覚。

 

これははっきり言って、感じないとわからない。

 

警察が追ってくる。

とにかく死体を隠さないといけない。

 

行動するたびに1秒前の記憶が無くなる。 冷静になれない。

死体はどこにあったか? ちゃんと鍵を閉めたか? 指紋は残したか?

 

そもそもなぜ人を殺したのか? 僕は本当に人を殺したのか?

 

いや、僕は赤ん坊を殺したのだ。トイレのなかでトイレのドアに向って、ドアと一緒にナイフで刺した記憶がある。

 

でもなぜ殺したのだろうか?

 

その建物はコミュニティーセンターのような場所だった、施設の上の階には自分の恋人が住んでいた。 ガラス張りの部屋にさらに1m30cmくらいのところまで壁でその上がすべて窓になっている部屋が彼女の部屋(家?)だった。

 

まったくもってプライバシーはない部屋。

 

恋人は若いころのHelen Huntだった。 彼女が美しいと感じた事があったかもしれないが、なんで彼女が恋人なのかよくわからなかった。

 

彼女は僕を見た瞬間少し様子が変だった。

 

「お帰り…」

 

といった後、目が踊っていて、すぐに携帯を手にとる。誰かに連絡しているようにすばやくタイプしながら、僕を何かに恐れているようにちらりちらりとみる。

 

今までの彼女と違う。 僕を恐れているようだ。

 

僕は僕のままなのに。

 

なぜ彼女が僕の殺人を知っているのだろう?

 

また女性に嫌われた。

 

結局はみんなに嫌われるのだろう。

 

このまま隠し続けて生きていけるのだろうか?

 

これで僕は世界でひとりぼっちだ、なぜなら僕が正当化できる日はもう来ないのだから。

 

僕はトイレにいく。 同じ階のトイレだ。 だから下の殺人をしたトイレとは違う場所だ。

 

気付いたら、そこが殺人現場だった。死体を隠したトイレは取り除かれていた。

 

僕はぞっとした。 警察のような人がそこにいた気がした。ぼくはまたぞっとする。

そうだ、ここで一体何が起きたのだろう。

 

僕はいつのまにかスーパーにいる。中華街のスーパーみたいだ。ドイツにいる気がした。 Reiさんという人の家に行って、ご飯を作ることになっている。 2,3人女の子も一緒に来る予定だ。 鍋にしようか?どうしようか? 一人の女性と僕は話す。

 

ふと横を見ると、兎の格好をした女性が棚をしゃがみながらじっと見てる。棚にはそんなに食品がならんでいなかった。僕はその兎の女の子と話したかった。

でもつれの友達がいたのでそんな事はできなかった。

 

不思議なスーパーだなぁと夢の中にいる気がした。 昔訪れたローマにある中華街の食品店のようにも思えた。

 

驚かせてしまいましたが、これは全部夢です。

 

面白いことに、夢は現実的な体験をさせてくれます。

前に明日死ぬ夢をみて、とんでもない恐怖を感じました。

そして生きる大切さというものを感じる事が出来た。

 

今回の

人を殺す夢は

とても勉強になった。

 

人を殺す夢というのは見たことがなかったと思うけれど。

 

「人を殺す人」の気持ちが理解できた。

 

僕らはニュースで殺人犯を悪者にする。

 

それは社会の中で当然なのかもしれないけれど。 だれも殺人者の気持ちになったことがないのだ。

 

日本人は未だに、こういったことに視野が広くない。

エゴが強い、自分達や自分の周りのことだけしか考えない。

 

もし自分が人を殺した本人だったらどうか? と考えない。

 

あなたは「私は絶対に人を殺さない」

 

というだろう。

 

でもいったいどのくらいの殺人犯が「私は人を殺さない」と人を殺す前に思っただろうか?

 

殺人犯が無責任な発言をしたり、卑劣なことをいったりするのは、このとてつもないプレッシャーと孤独感と苦しみから逃れるために、悪人を演じるもしくは、自分を救うためにしてるように思えた。

 

もちろん人を殺す事はよいわけではないが、なぜそういう行為に至ったかを知ることが社会とわたし達の未来の為に一番大切なのに、私達はただ吊るし上げて悪人を責めるだけである。

 

僕も人を殺す事はないと思う。

ただ絶対にないとは誰も言い切れない。

 

人は明日人を救う善人になることもあれば、人を殺す悪人になることもあるのだ。

 

殺した動機にもよるし、殺した人がどれくらい正気であったかにもよるけれど、

何かしらの積み重ねでそこに至ったのだと思う。

 

生まれてから急に殺人鬼になったわけではないはず。そうであれば、子供のころに誰かを殺していることになる。

 

ではなぜ彼らを人を殺すという道に追いやったのかは、もしかしたらわたし達それぞれの無責任さからあるのではないか?と僕は思う。

 

人を殺した人に、

「お前は酷いやつだ」

「死んでしまえ」

 

と言ってもはっきりいって効果がない。

永遠に殺した側と殺された側が反発しあうだけである。

 

彼らの気持ちになって、私達は悪人にも歩み寄ることが出来ると思う。

 

*追記。8月30日

この夢を見たのは8月23-5日ごろです。

昨日見たニュースと一致しててすこしぞっとしました。

ニュースを見て思い出したのですが、ナイフで何回も刺したような気がします。知らない人を殺したのは記憶にあります。殺した場所はトイレで排水溝のパイプがたくさんありました。トイレの個室内の中で殺したような記憶もあります。隠そうとしたのは個室の中、個室は3つほどあり、個室の前に洗面がありました。トイレ内は綺麗ではなくて、オフホワイトか黄土色、グリーンのイメージがありました。トイレは地下のような気がしましたが、1Fか2-3Fのような感じもします。最初に殺したと思った場所は地下か1F、その後気付いた場所は2Fか3Fガラス張りの外が見える場所の近くにありました。検視の人が3-5人いたと思います。

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