水に浮かぶこころ

英国在住アーティストが綴る不思議なドキュメンタリーストーリー

目的地がわからないと目的地に着けない – イギリス留学<準備編>

大通りを歩こう。 

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語学学校がタダだったことで少し心配が減った。 僕はなぜだか、語学の勉強にお金を払いたくない!!!と思っていたからだ。 

 

赤ん坊でも英語を喋れるのに、なぜ学校にいかなくてはいけない!と思っていたのだ。

単純に余計なことにお金をはらいたくなかったのだ。

 

FineArt、アートの勉強をしようかとも迷ったが、アートは勉強するものではないだろうと、自分で出来ると思って、ファッションにした。

 

グラフィックも考えたけど、ファッションが僕にとって一番学校でしか教わることができない。と思っていた。

 

それに僕が憧れていた卒業生がいるので、そこで勉強したい。と思ったのもあった。

 

僕は篠山さんに頼まれてコードウェイナーズという靴の学校を調べに行った。 ロンドン東にある駅から北にあるのだけれど、どのバスに乗ったらよいかわからなくて、ボストンでそうだったように、恐くて乗れなかった。

 

結局僕はひたすら北に歩き続け、30分ぐらい歩いた。 

 

大通りだったのでこれといって面白いことはなかった。

 

なんだか僕はボストンでも良く歩いていた。 大通りなら迷うわけにもいかないから、とりあえずまっすぐ歩くのだ。そのあとまっすぐ戻ればいいのだから。

 

いまはWifiと言うものがあるから便利だが、それでもみんな道に迷う。

 

もともと道に迷うなら、地図を持っていき先を先に確認してシュミレーションするのが一番である。

 

僕は良く自分に言い聞かせている。

 

「目的地をしらべていく事、人生の目的地がわからなければ、どこにもたどり着けない」

 

当たり前のことだけど、結構みんなしない。いやみんなしないかどうかはわからないけど、僕が良くやる。 目的地はなんとなくわかるから、あとでWifiで調べればいいかと思って家に出るのである。

 

それで迷う。

 

こういって、ここをこうして、こうすればそこに着く。 

 

と前もって目的地を確認するのだ。 郵便番号があってても全然違う場所にナビゲートされることだって沢山ある。

 

便利さを求めると人はいつも地上から浮いた人間になってしまうのだ。

 

頭も心も肉体も。

 

靴の学校はすでにLCF(ロンドン・カレッジ・オブ・ファッション)に吸収されていて、その校舎には存在していなかった。 たまたまLCFのファウンデーションコース(学部に行く前の準備コース)がそこに移っていた。

 

資料をもらい。また僕は歩いて帰った。 途中にポストオフィスがあったので、そこでポストカードを日本に数枚送った。

 

目的地は大通りをまっすぐ戻れば来た地下鉄の駅に戻れる。

 

それは100%確かなので目的地に向かって歩く。

 

良く方向を間違える人がいる。 

 

女性にそういう人が多い。

こういうことをヨーロッパでいったら女性差別で捕まって牢獄に入れられる。(かもしれない)

 

でも本当に多いのだ。

 

僕はそういう事はあまりない。

 

「すみません、逆の方向のバスに乗ってしまって」

なんで行先を知れべないで乗るのだろうか?

 

あれだけ携帯をいじっているのに、いったい何をみているのだろうか。

 

不思議に思う。

 

駅に着く。

 

ポストカードはちゃんと「目的地」に着くのだろうか?

 

数枚のポストカードの中にはちょっとした挑戦の手紙が入っていた。