日本に帰国
マンハッタン最後の日は。 タクシーをお願いした。Yellow cabではお金が狩るだろうと思って、頼んだ。 電車でも行けただろうけど、最後くらいタクシーで空港まで行こうと思った。
残りのドルは150ドルくらい残っていた。
黒いタクシーで空港まで行く。 荷物はとんでもなく重かった。 どうでもいいカタログやら本やらで満たされていた。
重量オーバーというものがあるのも知らずに30 キロ以上もある荷物を僕はボストンバッグに詰め込んでいた。
特に何も言われなかった。
チェックインカウンターは日本人女性の受付だった。
日本人がいきなり現れて、どぎまぎしたけど安心した。
帰りの飛行機のことは何も覚えていない。
何か違う惑星から地球に戻るような気がした。
ほっとしたけど何かを残してしまったような、何か寂しい気持ちもした。
最近話した、日本に帰国したイギリス留学した女の子が、イギリスにいた時は自信満々で何でもできると思ったのに、日本に帰った瞬間にその自信はどこかに消えてしまったと言った。
次元が違うからかな。
地球の反対側に行くと本当に次元が違う感じがする。 流れている波動が違う気がする。
でも僕は自信に充ち溢れていた。 また西に行く決心をしていたからかもしれない。
みんな留学して日本もしくは母国に帰る時は
新しい場所で得た自信やモチベーションや気力などを皆持ち帰ってキープしてもらいたい。
同じような状態にずっと保つように。
そうすれば得たものをどんな場所でも使える。そして新しい場所で他の人にもそれを受け渡すことができる。