彼はワインバーで働いていた。
体が冷えていたけれど、有名人である彼から断るわけにはいかない。しょうがないから赤ワインを頼んだ。どうやら彼は食事に関しては疎いがワインについては勉強していたようだ。
僕としてはただ彼がかっこつけるためにやっているのかなと疑惑の念が浮かび上がった。
彼は細く、気弱そうで、自分の友人のように感じた。
照れ笑いをしながら僕に近づくが、友人になりたそうだが世間体でなれないという雰囲気を出していた。
黒いタキシードを着ている。
物理的に彼はそこにいたけれど、そこにいなかった。
僕は結局彼と電話をしていることに気付く。
彼のイメージが見えるがそれはビデオの様にも見えた。 漫画の吹き出しのように彼自身は見えるが、そこには存在しない。
そこで僕は挑戦的な質問を失礼のないように話す。できるだけ感じよく、面白く、それでいて彼から彼のこころのなかの真実を引き出そうと思った。
そして僕はファンでもなんでもないように、友人になれるかのように引き込んで話す。
「あなたは２０年前の自分が今の自分をみたらどう思うと思いますか」（これを言ったかどうかは記憶にない）
「最近会った人でもっとも信用出来る人は誰ですか？」
彼は質問を聞くたびに困った様子でなんとか答えようとする。僕が誠実に対応するためにか、かれも嘘なしに、正直に考えて話をしていた。
彼は意外な10代のアイドルのようなふざけた感じだけど、真実を語りそうな女性を選んだ。
その後僕はちょっと電話を離れたため（兄弟か家族とはなさなくてはいけないため）
電話は切られてしまった。
今までのやり取りが振り出しに戻ったような、無駄だったような、もう少しで彼の心を捕まえられそうだったのにと残念に感じた。
上記は全て最近見た夢です。
分析：時折僕のところへ有名人が現れる。とくに松本人志は小さいころ面白いから見ていただけで、ファンと言うよりかは面白いから見ていたという感じで人間的に好きだったわけではない。だから会いたいという願望はさほどなかったと思う。
ミュージシャンやアーティストは憧れる人間はたくさんいたけど日本のセレブリティーで特に会いたい人はほとんどいなかったと思う。
一連の報道でいろいろと考えたからだろうか。彼がなにか違う方向へ行っている事に懸念を抱いたのだろうか？
松本人志の一連報道について。
さて、彼が性加害をしたかどうかはわからないので置いておいて。 これにまつわることで皆が話題にして話す内容が興味深い。
彼がしたかどうかはわからないけれど、
「したかもしれない」
と思わせる彼がいるのは否めないかと思う。
そしてまたするわけないと思う人ももちろんいるだろう。
だけれど、したかもしれないのところに僕は注目したい。
小さいころは面白いのでテレビをていたし、笑ってはいた。 日本にいたこともあり、僕はなり人を中傷したり、女性蔑視したりの笑いについて麻痺はしていたと思う。
いまでもまだ行われているようだが、こんな番組をヨーロッパで放送したら、へたしたら
逮捕される。
日本は未だに村国と感じる。なにが世界で起きているのがわからない。 日本が指摘されると、
「また欧米が。」 「うちらはうちらの国でやってるんだから欧米と合わせる必要はない！」
とネットで防御、攻撃してくる人達が沢山いる。
なるほど。ではぼくらはなぜ明治維新したのだろうか。
もちろんこれらの防衛を発してる人達が明治維新をしたわけではないが、世界の事がNEWSで流れる世の中。 世界情勢の事を知って学ぶことは「健全」で「普通」ではないだろうか。
他人から物を学ぶのと一緒で、他国からものを学ぶ。当然のことだ。
松本人志（以下人志さん）さんは、いままでありえないほどの（もちろん浜田雅功さんも含め）暴言をはいてきた。
女性蔑視的な話はたくさんとしてきた。
それを笑いとして、僕らもまた笑ったのだ。
メディアはバラエティー番組、特にお笑い番組やお笑い芸人によって、こういった下品な程度のひくい笑いが日本中で好まれた。
もし今回の事件が本当、加害をしていたとしたら、
彼に罪を着せるというより、 ジャーニー喜多川と同じように、
僕らに責任がある。
僕らが彼の世界を称賛して、ここまで続いたのだから。
TVをずっとみていないので、彼がここまで権力を持っていたことなど事件が起きるまで知らなかった。
ここ10年くらいの彼を見ていると、すこし傲慢で勘違いをしているようにもみえる。
苦労はあっただろうが、若くして成功する人は、失敗が許されず、そしてそれがあっても力で押し切り、ただまっすぐに突っ走ってしまう。
人と成りはそのひとのPrivateをみればよくわかる。
彼はなにが愛で、なにが思いやりと言うものか理解できないまま大人になっていったのではないだろうか。
とんでもない失敗があり、闇の底まで追いやられないと人間は成長しない。
自分を見いだせない。
若いころの彼を見ると、とてもシャイでピュアな感じがする。 何か大きなことをしたい野望もあるがどうしたらいいかわからない。 特にしたいこともないけど、どうにかして、皆の輪の中に入りたい。
それが成功したことで彼をどんどん変えていってしまった。あつい厚い膜のなかに入り込んでいっているようだ。
彼が若いころもっていた熱意はどこかにきえて、現状維持だけに走った。 テレビと言うマトリックスの世界にはまりこんで真実の世界を見ることができなくなった。 彼が本当にしたかったことは何だったのだろうか。
子供の彼は、なにか叫び訴えているようにも感じる。 それがすでに観衆が周りが支え続けるために、はだかの王様と化していったのだろう。
ただたんに人を笑わせ、楽しんで生きていればそれでいいような気がする。 地位や名誉などお笑いになんの関係もない。 女性蔑視的なところなどもPrivateのなかにある闇の部分が笑いとまざりあい、それがまた権力となり、 おかしなことになっていたのかと思う。
若いころと今の彼と映像で比べたら別人のように思えるのはわかると思う。
今回の事が本当であってもなかったとしても、彼がいま自分はどこにいかなければいけないかを考える機会にはなったのではないだろうか？
日本人もファンも冷遇する人もまた吊るし上げるたり、反対する人を攻撃するのではなく、メディアと言うもの、エンターテイメントというもの、日本の社会というものを考えてはどうか。
真実はわからないし、会ったこともないので憶測で話すことはできないかもしれないが、
客観的にみてみると、僕にはそういうふうにみえる。
エンターテイメントで数々のスキャンダルがここ最近放送されているが、それもまた僕らが作ったマトリックス（虚世界）の崩壊がはじまっているからではないだろうか。
TVを消したら、つまらない世界がやってくるのだろうか？ 僕はそうは思わない。 現実世界のほうがもっとエンターテイメントだし、不思議なことも、テレビではみることのできない、景色、人に会うことができる。
膜が目の前にできあがっていて、それを見たくない。
麻痺されている人間だらけだから、被害者も加害者も増える。
これからどんどんそういう話や事件はでてくるだろう。 すでに新年から大きな事件が多々あった。
これもまた、何をしたらいいかわからない僕らに問題があるからと思う。
生きる事とは何か、どういった世界を描きたいか、立ち止まって考える時ではないでしょうか？
