水に浮かぶこころ

英国在住アーティストが綴るドキュメンタリーストーリー

女性は幻想の中に存在する

男性ははっきりしていたくて、女性ははっきりしていたくない

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掴もうとしても掴めないような、清潔で静かで、透き通っていて母親でもなく同い年の女の子でもなく。  彼女達に追いつこうとしたって、追いつけない。だって彼女たちは年上だから。 彼女は中学生ではなく、高校生になり、大学生になり、大人の女性となる。 

 果てしなく続く、追いかけっこは永遠に終わらない。

 

けれどいつのまにか女子中学生である彼女たちはいなくなって、いつの間にか僕は女子中学生より年上になっている。 これはどうしたことか。 彼女たちを追っていたのにいつの間にか追い越してしまった。 

 

そしてまた永遠につかむことのできない幻想的な女性を作りだす。

 

女性の制服に包まれてるあの姿は、戦前の時から生きているような、時を超えても同じ制服に新しい体が包み込まれているような感じがした。

 

僕の事を待っていた年上の女性達の事を家族に話したかどうかは記憶にない。何て言うか秘密で特別で僕の同い年の子たちに話せないような話したいような、学校のグラウンドから特別な女子の校舎を抜けてわずか10分だけの駅前までの道を、時が存在しない不思議な空間を歩いてるようだった。

 

傍から見たら誘拐されているようにも見えるし、女子中学生の弟にも見える。やがて彼女たち二人はなぜか一人になった。その理由は記憶にないけれど。残された彼女の顔には少し影がある表情があった気がする。もしかしたら喧嘩したかもしれないし、部活が忙しくなったかもしれない。 もしかしたら転校したかもしれない。

 

残された女子中学生は一人になり。やがて彼女もどこかへ消えていった。僕が小学3年生のまえに入院する前の話だったに違いない。退院を後に彼らを探すことはできなくなってしまったから。 それか彼女たちが卒業してしまったかもしれない。

 

僕の心に焼き付けた不思議な思い出