お金という幻想
お金についてはまた詳しく語りたいが
ここに行き着いてしまったので少し話しておきたい。
お金だって、明日紙切れになりかねない。デフレもあればインフレもある。経済なんかすべてぎりぎりで回っている。 そしてたとえいくら「蓄え」があっても、不安によって、これでもかこれでもかと貯めていく。いつまで経ってもその不安をぬぐえない。
お金持ちをみてみたらわかる。不正な取引や、税金逃れをするために、たくわえが人一倍にあるというのに、1%も手放したくない。
お金は存在していない。お金は皆が価値を交換するために作られたツールでしかない。それを理解してる人が殆どいないと言っていい。いくらお金があっても幸せは買えないし、いくらお金があっても幸せにはなれない。むしろそれで「現実」が見えなくなる。
人は「お金」という物質的なものがあると錯覚して、それに「頼るのである」
自分を否定してお金を信仰し始める。
NYであった女性を慶子さんと呼ぼう。慶子さんにはお金の不安もあっただろう。ためてきたお金を全て使って学費につぎ込む。4年生の大学を経て、その後の職なんか得られるかどうかわからない。何しろ彼女自身絵を描いたり、デザインができるか、そしてそれで職を得られるかなんて皆無だ。 僕だってそんなことはわからない。
だけど彼女はそれをやってのけた。
それは慶子さんが「やりたい」こと。「必要なこと」だからだ。
僕は世の中はこうでなければいけないと思ってる。