水に浮かぶこころ

英国在住アーティストが綴る不思議なドキュメンタリーストーリー

偶然アートディーラーに会う

まるでおとぎの世界にいるよう

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前の話でしゃべらないドイツ人がでてきた。

 

そういえばその前に滞在先に現れたロシア人は似たようなことをしたと言っていた。

金髪でまるで映画の『ベニスに死す』であらわれる美少年を... すこし(言い過ぎだと思い)思わせる男性だった。

バックパッカーで旅の話などしてくれたが、時々友達にこれからしばらくしゃべらない。とって口を閉じで何日か喋らない事をするそうだ。

 

そんなことを話してた次の日にこの喋らないドイツ人が現れる。

 

そして本日はイタリア人のおじいちゃんである。

 

イタリア語で簡単な会話をし、まだ僕がイタリア語をすこし覚えている事に感動した。

 

彼は僕がこの街Leipzigがアートの街だったことをしらなくて驚いていた。というか呆れていた。

バッハの教会には行ったが、ここにはシューマン、メンデルスゾーンと数々の作曲家が活動していたらしい。

そこでそんな彼らの芸術を見られるサイトを教えてくれた。

https://notenspur-leipzig.de/

 

これに従えば彼らの家(よくわからなかったが住んでいたのかな?)に行くことができる。

と教えてくれた。残念ながら今回は時間がないが、こんどLeipzigに訪問したときに行ってみようと思う。

 

彼が面白い話をしてくれた

シューマンとクララの愛の話を教えてくれた。

彼らはここで社会を変えたと言っていた。 とても興味深い...

 

帰りの空港への電車をプラットフォームで待つ。どの電車に乗ったらよいかわからず、感じのよさそうな立派な中年男性に声をかける。

 

「次の電車だよ」

と感じよく答えてくれた。

 

しかしいつまでたったも来ない。

ドイツ語でアナウンスがあるが意味が分からない。

 

彼がなにか戸惑ってるようで、声をかけた。

 

「Are you okay?」

「Well, I think the train is cancelled, it won’t come until 40 minutes later.」

 

電車がキャンセルされて40分後にやっとくるようだった。

 

で?どうしたらいいの!と思ったら、タクシーに乗るらしい。

 

いつの間にか僕と彼は駅の出口に一緒に向かっていて

僕は

「えっと、じゃあ僕たち二人でタクシーで行けますか?」

といったら

「もちろん」

と快く受け入れてくれた。

 

タクシーに乗って猛スピードで空港へ。

 

彼はオーストリア人でなんとエゴン・シーレとクリムトのディーラーだった。

 

僕は驚いた。 

 

僕の直感でこの人に声をかけたかった。そしてタクシーには実は乗らなくても飛行機に間に合ったが直感でこの人とタクシーに乗るべきだと感じた。

 

その結果がこうであった。

 

僕の作品を見せたら。

「実に表現主義だね」

褒めてもらっているのかわからないが、沢山のスタイルがあることに驚いていた。

 

「ウィーンに来たときは是非遊びに来てくれ」

と言って、はやばやとゲートに向かっていった。