水に浮かぶこころ

英国在住アーティストが綴る不思議なドキュメンタリーストーリー

果てしなく続く緑の壁

自転車の前にあらわれる障害物

Artwork by Satoshi Dáte

僕たちはパソコンでなにやら仕事をしている。 凄く重要ではなさそうだがエクセルをつかってデータを入力している(現実:スタジオでも同じ作業をアシスタントがしている)。とても開けた自然がたくさんの場所で、天気はよく、ここちよい温かさだった。

 

 

 

僕らは次の場所(データを手に入れるため?それとも気分転換?)に移動するためにノートパソコンを閉じて、歩き出した。

 

二人ほどいっしょにいたのはアシスタントの女性のような気がした。

 

ちょっと歩くと右手にずっとつづく土手があらわれる。僕ら3人はその土手に上り遠くに横切る、別の道もしくは鉄橋、に向って歩くことにした。

 

地球が、この世がこんなにも開けているかと思うくらいに、空気やスペース自体が魚眼レンズでみてるかのように地上が膨れ上がったように感じた。

 

青い空はいつもより広く、すこし天国にいるようなすがすがしい気分になった。

 

綺麗に刈られた芝生(自然に出来たのかもしれない)の土手を登るが、僕はどういうわけかまた下の位置にすべっていってしまった。 そして彼らと平行に歩いていると、その土手の上には大勢の人が行き来してる。 こちら側には数人の子供達が遊んでいるだけで、殆ど誰もいない。

 

そしてすぐに土手に登ればよかったものを、どこも急な坂で道にもどることができなかった。

 

後ろを振り向くと滑り落ちた場所がかなり先にあった。自転車で縛るのなかをこぐわけにもいかないし、友人を見失うのもいやな気がした。

 

奥のほうに坂が緩やかな場所があったのでそこで頑張って登る決意をする。

 

ところがいつのまにか行き先には上ったり下がったりのでこぼこがあった。しょうがないから僕は自転車をおくに放って、身を乗り出すしかなかった。それは容赦なく横につらなり、左をみると途絶えが無かった。 ときには穴があり、底なしのようにもみえた。

 

十もあろうかこの自然でできたようでないようなバリケードを通り越すとやっとあの横切る橋、もしくは通りまでこれた。 このときもう僕は友人のことなど10%くらいしか考えていなかった。 ここをのりこえなくてはという思いの方が強かった。

 

僕はいつのまにか銅色の空間にはまっている。いやかなりのおおきな空間だ。シンプルなトラップがあるようだが、僕は上の方へ昇っていく。体がやっと入りそうな穴が壁にあり、通り抜ける。

 

自転車はじぶんのエレキギターにかわっているような気もした。

 

通り抜けるとまた別の空間でトンネルが横切る。ふらふらとゆれる、アニメの天空の城ラピュタのような模様が施された長方形の箱に乗っかっていた。作業をしてるおじさんたちが数名下にいて、僕がどうにかして飛び降りようとしていると。

 

「だめだめ、そこから落ちたら助からないよ」

 

とあまりあわてた調子でなく落ち着いて注意された。

 

僕は冷静さを失い、えいやと行動してしまうわるい癖がある。どこにつかまったらいいかわからないこの銅でできたような美しい乗りもの(?)にぶらさがり、とりあえず、足を地面の位置に近くして、飛び降りたらあまり衝撃が無いのではないか?と僕は思う。

 

僕はこういう、もうすこしでとどくが下手したら死ぬか、ひどい怪我をしそうな高さの位置から飛び降りる夢をよくみる。

 

諦めて僕は引き返す。

やっとのことで、すこし狭まった穴を通り抜ける。

Artwork by Satoshi Dáte



場面はかわって、また開けた場所にいた。 むかしいった万博のような不思議な空間にいる。

 

自然がいっぱいで、芝生だらけだ。歩いている道は土で出来ていた。ロンドンの二階建てバスがやってきたので乗る。 夢の世界のようで、バスもなんだかにぎやかそうだ。

 

ところが数秒でバスが坂をのぼると止まってしまう。いつまでたってもうごかない。前は坂がのぼるが坂の頂点に丁度目線がぶつかるようだった。

 

先ほどのトンネルもそうだったが、どうやらコンピュータゲームの世界にいるようだった。それかファンタジーの世界か。

 

左前方の奥のほうにアニメで描かれたかのようなまあるい丘がみえる。そこに硬いスポンジでできたような大きな階段が動いていて一段一段に高校生達がのってふざけている。 気がついたらこの道も学生だらけだった。 西洋人も東洋人もいた(現実:この日小学生達が下校していくなかを歩いていた)。

 

さてその階段がとても興味深いが、彼らがふざけすぎたか、ユックリ向こう側に倒れていってしまった。

 

気がつくと僕のバスもゆらゆらして、上からつるされているようだった。

 

これはいけないと、ぼくは驚いて急いでそとにでようとする。

 

怪我もなく外に出て、古い携帯を(古い携帯をもつ男性を前の日に会う)もちだし、電話をしなくてはいけない人間がわからないのに電話をした。そして僕は草木でできたトンネルをくぐりながら、ややその階段が倒れた手前、(方角的にいったら、先ほど自転車ですべった方向に)100mくらいの方向へ歩いていく。

 

分析:

この開けた土地はときどき現われる。

自転車を押して行かなくてはいけない、障害物がある夢は一度見た。ただ今回は構造が逆。 太陽の位置が右となると南に向っている感じがする。

そのうんとまえにみた似た夢は西かっている感じがした。

ひさしぶりにすがすがしい夢を見た。不安はあったがたいした不安ではなかった。むしろ迷って楽しんでる自分もいた。

 

Happiness: 5

Reality: 3

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