水に浮かぶこころ

英国在住アーティストが綴る不思議なドキュメンタリーストーリー

究極超人/美術部回想① – イギリス留学<準備編>

アンドロイドがいる部活

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漫画 究極超人あ〜る より 

 

中学のときに入部した美術部。ここで少し留学準備中に電話してきた辻先輩についてのエピソードを書かせて頂く。 

 

部長は辻先輩。 その彼と仲がよい下田先輩。 辻先輩は背が低く、目が鋭く、感じが良く、いいつも、かっこつけた感じであった。

 

下田先輩は典型的なおたくな人で、眼鏡をかけて、不思議なしゃべり方をする人だった。 ほかに数名いたけれど、彼らが絵を描いているところを見たことがなかった。

 

彼らは何しにここに来ているのだろう...

 

まるで漫画、究極超人あ~るの光画部(写真部の事)のようだ。

 

非常にのんびりとしていたが、同じ学年の友達は一応頑張って絵を描いた。 特に目標がないかと思ったが、学園祭なり、コンペティションなりあり、一応目標があった。

 

そのころ美大に行こうとは思っていたので、気を引き締めていかなあかんなとは思ってはいました。

 

楽しいから描く。ということでとりあえずは皆描いていた。

 

テニス部だって、楽しいからテニスする。だったけど。 本来部活なんてそういうものでいいのではないか。

 

やっと気が抜けて楽になった。

 

好きなことしてると罪悪感を感じる。

 

それは中学の頃から同じだった。

 

日本の文化部(運動部でない部のことをこういうのではなかろうか?)はこんなものである。

 

山登り部なんてのがあったが、これは完全に何もしない部だった。担任の先生が、部活に入りなさい!というからしょうがなく入った人たちが集まる。

 

普段はゲームをしたりするだけ。

 

へたすると部室にテレビゲームがあって、そこでみんなで遊ぶ。

 

先生にばれない様に部室にはカーテンがあるのだ...

 

しかし文化部に入っているとまた、「ダサい」と思われがちである。男子校でもそういうのはある。 運動をやっていない男は、ダサい、女性にもてない。 などなど。

 

女子が周りにいないのだからもてるも何もない。

 

僕はそのころ永遠に女性と関わることがないと確信していたので、どうでもよかった。

 

学生服を着ながら、土手にあおむけになって寝転がって、手を頭の後ろに枕代わりにして、夕日をみる。

 

土手はなかったしそんなことは一度もしなかったけど。

 

そんなイメージで残りの中学生活を過ごした。

 

成績はどんどん悪くなっていった。