アンドロイドがいる部活
中学のときに入部した美術部。ここで少し留学準備中に電話してきた辻先輩についてのエピソードを書かせて頂く。
部長は辻先輩。 その彼と仲がよい下田先輩。 辻先輩は背が低く、目が鋭く、感じが良く、いいつも、かっこつけた感じであった。
下田先輩は典型的なおたくな人で、眼鏡をかけて、不思議なしゃべり方をする人だった。 ほかに数名いたけれど、彼らが絵を描いているところを見たことがなかった。
彼らは何しにここに来ているのだろう...
まるで漫画、究極超人あ~るの光画部(写真部の事)のようだ。
非常にのんびりとしていたが、同じ学年の友達は一応頑張って絵を描いた。 特に目標がないかと思ったが、学園祭なり、コンペティションなりあり、一応目標があった。
そのころ美大に行こうとは思っていたので、気を引き締めていかなあかんなとは思ってはいました。
楽しいから描く。ということでとりあえずは皆描いていた。
テニス部だって、楽しいからテニスする。だったけど。 本来部活なんてそういうものでいいのではないか。
やっと気が抜けて楽になった。
好きなことしてると罪悪感を感じる。
それは中学の頃から同じだった。
日本の文化部(運動部でない部のことをこういうのではなかろうか?)はこんなものである。
山登り部なんてのがあったが、これは完全に何もしない部だった。担任の先生が、部活に入りなさい!というからしょうがなく入った人たちが集まる。
普段はゲームをしたりするだけ。
へたすると部室にテレビゲームがあって、そこでみんなで遊ぶ。
先生にばれない様に部室にはカーテンがあるのだ...
しかし文化部に入っているとまた、「ダサい」と思われがちである。男子校でもそういうのはある。 運動をやっていない男は、ダサい、女性にもてない。 などなど。
女子が周りにいないのだからもてるも何もない。
僕はそのころ永遠に女性と関わることがないと確信していたので、どうでもよかった。
学生服を着ながら、土手にあおむけになって寝転がって、手を頭の後ろに枕代わりにして、夕日をみる。
土手はなかったしそんなことは一度もしなかったけど。
そんなイメージで残りの中学生活を過ごした。
成績はどんどん悪くなっていった。