子供の心を持つこと
こどもと同じ目線になれば、世の中を明確に見ることができる。
こどもの心は疑いなしにすべてを受け入れる力がある。
ホームステイ先のホストには二人の子供がいた。
一番小さい子は生後間もないかんじ。
この子が一人で部屋で泣いているときがあった。
彼らのプライベートの部屋には入ってはいけないと思ったけど、あまりにも泣かないので寝室に僕はゆっくりと入る。 男の子は大きなベッドにあおむけになってひたすら母親を何もない空気のなかで探し求める。
僕が近くに行って話しかけて、目を合わせると、安心したようで泣き止んでくれた。
そうすると、母親が部屋に入り込んで
「なにしてるのここで!?」
と怒った調子ではないが、不審に思った様に僕に問いかける。
「子供が泣き止まなかったから。」
と答える。
「I see, Thank you..」
と礼を言われて、彼をだき抱え不思議な表情を僕に見せた。
僕は用が済んだので部屋からでる。
それからというもの、子供を泣き止ませるのが得意なことがわかる。
子供の心を忘れないでいるからか、危険を感じない様に感じるからか。
僕に特別な能力があるとはおもわない。
子供の心を忘れずにいるからだと思う。
大人になるにつれて、人は子供の心を忘れていく。
子供が何を考えているか自分も子供だったのだから、思い出すように感じてあげればわかってくれると思う。
大人目線でなくて、子供目線で。
これもまたエゴだとおもう。自分は大人で、なにもわからない子供と。
人に歳なんてない。みんな同じ。