自転車で坂道を猛スピードで下り...ブレーキが
災いは、思いがけないことは突然起きる。面倒なことも。あの時こうしていればということは突然起きる。それを回避することは。たぶんできる。でもそれは必然であることを自覚する。
試練は乗り越えるためにある
僕は親友とカフェで落ち合う。彼はまるでぼくの分身の様で、彼が目指したかった人生を僕が代わりに行っているようだ。
会うたびにかれは父親のような双子のような、そんなかんじで、応援してくれる。
昔は僕に対しての否定が多かったが、最近はすべてを肯定してくれる。そして今もこの文章を読んでくれているのだろう。
僕らはほとんど小さい頃一緒に居た。 小学校から高校まで。
お互い違う道に歩み。彼は日本にいる。
話が終わった後。僕は自転車で実家に帰る。
雨がヒドク降っていた。あたりはくらくなって
公園を通っていつも家に帰る。公園は坂の下にある。
普段はブレーキを切りながら、ゆっくりと降りていく。
ところが突然ブレキーが外れる。
ブレーキのワイヤーが切れたのだ。
僕はそのままブレーキを切ることができず
まっすぐと公園の頑丈な柵に突っ込んでいく。
もう片方のブレーキは生きていたけれど、いつもそのブレーキをきるたびに後輪が右左動くので危険なので使わなかった。
180度回転することもできた。
だけれど約1,2秒の中で僕は柵をうまく通り抜けることをなぜか選択した。
ジェットコースターは嫌いだけど、そんな感じにぼくは自転車が猛スピードで急な坂を降りてい行く。
頭の中で、「これは、あれだ、昔勉強した物理の法則。加速が増していく」
事故の前はスローモーションになる
ときいていたけどまさにそうなった。
頑丈な鉄の柵は3つあり、それをうまくくぐり抜けることは不可能だった。
僕はときどき、何かに迷ったとき
「ええいやってしまえ!」
と危険な賭けをする時がある。
それは時には良いふうに動くときもあるが
今回は違った。
漫画をみてるように、柵だけ焦点があって、すべてのものはぼやけていた。
非現実的な世界に入り込んでいく。