新しい家になりそうな家
家は八百屋の上にあった。八百屋と言っても日本みたいな八百屋ではなくて、野菜を売っててコンビニで買える様なものが売っているところ。
こちらではつねにコーナーにあるのでコーナーショップという名前。もしくはNews Agentもしくはスーパーマーケット。
ということでそのコーナーショップという名前のバンドの曲を紹介。コーナーショップにはインド人が店員である場合が多い。バンドのメンバーがインド人というところも笑いを狙っているのか??
スーパーというとでっかいイメージがありますが、意外と小さいです。
おおきなスーパーはお店の名前でよばれたり、もちろんこのスーパーマーケットが使わられることがあります。
まあ日本で言うコンビニです。
コンビニといっても今だにどこも暗-くて便利でもなんでもない。食料があって、ある程度のレディーミールがあって、いちおうお金を引き出せるところがあるけれど有料だったりする。荷物も預けられるけど大きいと断れたり結構めちゃくちゃである。
たいていの場合、ごりおしすると「しょうがないなぁ」といって受け取ってくれる。
働いているひとは80%くらいの確率でインド系である。
野菜が売っているところが殆どで見た感じほとんど八百屋である。
そのコーナーショップの上にあるのが僕らの新しい家。
ドアがスーパーの横にあり、すぐ階段がある。そして階段をあがると右側にドアがある。オレンジ色のドアだ。
あけたら別世界にでもいってしまうのではないかと思った。
その中に入ると4つ寝室があり、奥にキッチン・ダイニングがある。
ほとんどの部屋はカーペットが敷いてあって、きっちんだけつるつるのカーペットが敷かれている。
結構ぼろぼろだけれど、自分で探す家はこんなものなのか?と思った。
同じ家に住む韓国人に無理強いされて、というかほとんど無理やりここがいいのだと洗脳されて。ここに決めることになった。
空気というものは時代によってかわるのである。
このときの空気は僕が不安であったこともあったのか、なにかどんよりして、まさに霧の中のロンドンであった。
窓もあったし、外からの光もある。でもこの家はどんよりしていた。ところが外に出ても、
そのドンやりはさめないのだ。 息苦しい。
外に出ても中で、息が詰まる。 いまのロンドンのロックダウン状態のようなかんじだ。
日本との空気は違うようで同じ、同じようで違った。
70年代の空気、中世ヨーロッパの空気、ローマ時代の空気すべてちがっていたのだろうか?
でも僕らの先祖はそれを吸ってきたのだから、僕らもDNAレベルでは感じてきたわけだ。
窓、窓。
不思議なことに一つのベッドルームには窓がなかった。
あるにはあったが、窓なのか窓でないのか… ようするにガラスが部屋の一つ側の壁の上に2個ほど壁の変わりに小さくはめこまれているのだ。
そこでそのガラスの向こうはというと。
なんと隣の部屋である。
そしてその隣の部屋には太陽光という光が差し込んでいる。
だから窓といえばまどだけど窓ではない。
チョーがこの部屋は僕が暗室に使うから、みんなは別の部屋を選べばいい。と言って来た。
まさかいちばん面倒くさそうなおまえがいうか?
とすこしほっとした。
ところが…