ルームメイト・フラットメート
この家には3週間ほど泊まっただけだが、何人がちがうゲストが来た。 日本人も来ていたような気もする。 韓国人の叔父さんもやってきた。
イギリスではルームメイトのことをフラットメイトという。
そのフラットメートと一緒に過ごし始める。(ホストファミリーのゲストと言ったほうが好ましいかもしれない)
韓国の叔父さんが泊まりに来たときに、ホストの主人がヒュンダイ(韓国の現代というなまえの車ブランド)の車は最高だ、みたいな話をして、日本の車よりずっといいと、僕を指さしたようにいわれて、ヒュンダイってなんぞ。と思った。
ある日とても感じの良いコロンビア人の青年がやって来た。語学留学の様だ。
僕らはすぐにうち解けた。
彼の部屋は広い屋根裏部屋だった。 2つベッドがあったので、ホストは僕らが仲いい事にきづいたのか、その部屋に僕ら二人を押し込んだ。
彼との会話は良く覚えていないけど。とにかく気が合った。 デンタルフロスを毎日きちんと使っているのをおぼえていた。
フロスについた食べかすを彼は舌をしたから後ろにくるっとひっくり返してとっているのをみて、印象的だった。
ギターを持っていたので、彼は興味深そうにときどき僕の前で弾けないギターを演奏してみせた。
彼はときどき、ホストの言っている事がわからず。
何を言っているのかわからないよというような表情で顔をくしゃっとさせて、
「What?」 (なんだって?)
という癖があった。
ホストの奥さんに
「What?って聞くのは失礼よ」
とよく注意されていた。
そう。ぼくら日本人も「What?」と使ってしまいがち。
「What is it?」 とか少し長めに行ったほうが丁寧になるのだ。
アメリカじこみのコロンビア人にはその感覚がわからないようだった。
ある日彼が僕にこういった。
「僕たち二人でどこか家を探さないか?こんな家はごめんだ。2,3人で住むのがいいな」
今思えば、とても良いチャンスだった。でもなんとなく、ヨーロッパ人かイギリス人と住みたかったために、僕は断ってしまった。
中国人の家のこともあって、いまさら変更できないなぁと思っていた。
中国人と契約を交わしたわけではないけど、なんとなく中国人女性に悪いと思ったのだ。
彼とホストからでたあと、電話でなんどかやりとりはした、Emailでも連絡しあった。でもそのうち連絡が途絶えて、今彼がどこにいるか知らない。