水に浮かぶこころ

英国在住アーティストが綴る不思議なドキュメンタリーストーリー

大家さんはバングラディッシュ人

ちょっときたない東の家

 

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家はこのへん。

バングラディッシュといえば人口密度が高くてもともとはインドでパキスタンと戦争して仲が悪い。そんなことしかわからなかった。

 

若くて感じのよいひとだった。まだあどけないかんじもあり、大家というよりも感じよいお兄さん、ぼくらとあまり歳も変わらないのではないかという雰囲気だった。

 

家も結構荒れていたので好きにペンキを買って塗りなおしてよいといわれた。

 

僕らは彼をとても気に入った。

 

韓国人のChoはやたらとここがいい、良いと根拠無しに言い続けた。

正直きたなかったし、ぼろぼろな家だった。

 

前に住んだホストファミリーの家に比べればひどいものだったけれど、まだイギリスに来て数ヶ月。相場も家のクオリティーもわからなかった。

 

なのでChoの言う

 

「ここは安いのだ!」

「ここは都心に近いのだ!」

 

という言葉を信じきってしまった。

 

まあ家賃も安くないし、英語も勉強できるし、彼はカメラマンなので暗室をつかった写真を現像するとか学べるし

など思いました。

 

大家さんも医者だったので、新しい土地で医者を知ってる事はのちのち便利かなと思った。

 

ほかの3人はやたらとはしゃいでいて、英語が下手なぼくは静かに聞きながら立ちすくんでいた。