水に浮かぶこころ

英国在住アーティストが綴る不思議なドキュメンタリーストーリー

仲のいい韓国人男女がカップルでないと言い張る

アナログカメラセットを買いにいく

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Kay, Cho, Min and Landlord (大家)


印画紙を買いにいったり、カメラの使い方をおそわったり、新しい事が沢山学べて楽しかった。英語もまだ彼らに追いつけてなかったから、とりあえずはよかった。

 

 

僕はその頃酷い食事をしていた。 いや、彼らの食事もある意味で酷かったが、僕はやすい食材ばかり買っていた。親から仕送りをもらっていたにも関わらず、とても罪の意識を感じ、節約に励んだ。 

 

Tescoというスーパーマーケットでは一番安いTesco商品を買っていた。 食パンも全部で40円くらいの美味しくないものを買ってたべていた。 なぜかわからないけれど、1週間食費を1520ポンド、大体3000円くらいにしようと必死になっていた。

 

健康志向の今の僕とは大違いだ。もちろん外食もしない。すべてサンドイッチを自分で作って語学学校ではそれを食べた。ジャムとパンだけのときもあった。

 

こういう料理も友達から習うものだ。

 

パスタ屋五右衛門でしか料理を教わった事がなかったぼくはパスタしか作れなかった。ご飯の炊き方もなにもわからず。適当に本当にサバイバル「生き抜くため」のみに口にほおりこんでいた気がする。

 

中国人のフラットでもそうだった。

 

韓国の辛そうなインスタントを横目で見ながら、台湾人の得体の知れない食事を横目で見ながら、僕は最低限の食材で最低のスキルで作った食事を食べていた。

 

「さとし、韓国ではみんなこうするんだ」といって、食べ終わったインスタントラーメンのスープにご飯を入れて食べてるのを見た。

 

なるほど。とおもって、僕も暫く真似していた。

 

彼らは生まれてはじめてのフラットメートであった。 ときどき遊びにも一緒に出かけた。

 

すこしずつ台湾人のフラットメートとなかよくなっていく。

 

相変わらずMinとChoは仲がいいだけの男女らしい。 ボストンに行ったときに女性と一緒に一つの屋根でくらすなんてありえないと思っていたが、文化の違い、これも日本が遅れているからだとおもっていた。

 

ところがある日、僕がMinの部屋をノックし何かの用事で返事をまたずにドアを開けてしまった事があった。

 

僕はそこで僕の頭を困惑させる光景をみた。