水に浮かぶこころ

英国在住アーティストが綴る不思議なドキュメンタリーストーリー

ダンテと会談

ダンテダンテというけど誰か知らん

鹿島神流の先生が日本から来られてセミナー(いわゆる 合宿 )を3日間行い、参加させていただきました。

 

 

その時にお昼ご飯で一緒になった人たちベルギー人とフランス人と楽しい会話ができた。

 

ベルギーのファビアンとは別のセミナーで仲良くなり、今回も一緒に時間を過ごすことに。

 

フランス人のフランス語の訛りがすごく強くて、なかなか聞き取りづらい。普段英語を使ってない人が集まる合宿なので、右からドイツ語のなまり、左がフランスなまり、後ろからポーランド訛りの英語が聞こえて、英語から英語に訳すのが大変だった。


昼食でダンテの話になる。突然フランス人のフレドリックが語り始める。 ダンテの「神曲」は読む価値があるのか? 哲学的なのか?と聞くと。

 

「いやただの物語」

と言われて、逆に本当にそうなのかと疑いを持った。 もちろんほかの二人はその発言に対しては否定した。

 

彼の横にいるアレクシスというフランス人はそんなに面白くないよと言う。 文学の話になるとロシア文学やドイツ文学の話になるけど、あまり「ダンテがいい」という話は聞かない。 

 

だから僕は「作品が古すぎるのかな?つまらないのかな?」と思った。 あとでYoutubeで調べたら、結構面白そうなので読んでみることにする。

 

そこで哲学の話になりBaruch Spinoza (バールーフ・デ・スピノザ)を読むといい。

 

スピノザが誰なのか何なのかわからんので、

こちらのいつも哲学をかじりたいときに見る動画で確認してみると面白い。

 

神というものは職人でも、王様でも、エンマ大王でもなく、何も見ることができず、ジャッジすることもない。

 

「神とはただ私たちが想像し投影するものにすぎない」

と言いつつも

彼は神を信じていて

「神というものは全てを含み、神なしではすべてのもは存在しえない」

と言った人。

 

これはおもしろい! 僕と同じかんがえ!と思ったのは(神を信じていないが)

 

「神を理解するのは聖書を勉強することなく、もっと自然科学、心理学や哲学を勉強すべきだ」

といったよう。

これは非常に興味深いです。

僕は神=真実だとおもうので、真実を知る、また自分を知るうえで不可欠な勉強する部門であるかと思います。

 

 

 

Niccolò Machiavelli (ニッコロ・マキァヴェッリ)の話にもなる。

youtu.be

 

さて、なんでマイキァヴェッリのはなしになったかというと、団体を支えるにはちょっとした、もしくは強烈な力によって押さえつけなくてはいけないと彼が言っているからだ。

 

武道道場でも道場長はリーダーである。多くの武道の派閥でいろいろな問題がおきたり、政治的な問題が起きる。それを解決するにはどうしたらいいか?という話。

 

たしかに政治に関していえば「今」の世界情勢ではただ「優しい人」ではことは務まらないように感じる。外交や軍事なしには国は成立しない。

 

だが小さな団体や企業ではそういう考え、武力や恐怖で人を押さえつける必要性は僕には感じない。

 

皆さんはどうおもいますか?

 

なんだか3人は興奮してこの二人の哲学者について語る。

 

フランス人だからフランスの哲学者ばかり語るかと思ったら意外とそうではない。

 

何かこういう話がすぐパパっと出てくるのがさすがヨーロッパ人だなと思います。

お昼のリラックス席で哲学について語るというのが面白い。

 

お昼に行く前に、イギリス人を誘ったがみんな、

「いや僕らは次の稽古に遅れたくないからサンドイッチでも買って食べるよ」と

 

そこでファビアンとそのはなしをすると

「いやお昼ぐらいゆっくり座って食べたいな」

 

これは僕的な感覚なのか、日本的感覚なのか? やはり南ヨーロッパとイギリス人の感覚はちがうなぁとおもった(ベルギーもイギリスよりだけどフランス文化が入ってきているので南と呼んでいいと思う)。

 

人生について何をが必要か?どういうことが興味を持って、何のために生きているかなということをよく勉強していると思う。

 

ベルギー人のファビアンは今 1984を読んでいると言って、本を見せてくれた。

 

読みたい本が山ほどあるが、全て読めるか心配だ。的を絞って読まないとなぁとつくづく思う。