水に浮かぶこころ

英国在住アーティストが綴るドキュメンタリーストーリー

大人とワクワク

留学の前の心構え

 

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                                                                         "from the film" artwork by Ukei Tomori

ヨーロッパの留学や海外移住を夢見ていた僕。 結果的にその夢は近づいてきた。日本の大学に行かないと決意して欧米の大学に行こうと考えていて、じゃあ一体どうしたらいいんだろうと、ふらふらして目先がぼんやりとした雲を掴むような感じで、地に足が着いていない気がした。

 

 

同時に自由な感じもしたけど不安もたくさんあった。でもそんな不安から、何か強い意識を持てるような気がした。 大学に受からなかった時に

 

「この人たちは何もわかっていない、 僕を選ばなかったあなたは馬鹿である」

 

とおかしな考えをする人は沢山いるだろうか? 社会の圧力や周りの話を聞いて、こうしなければ!こうでなければいけない!ということを信じているために、全てにおいて失敗したことが失敗だと思ってしまう。 僕は直感でこの失敗が成功に導かせられるだろうと思った。

 

その時はいろいろな啓発本を読んでたわけでもなく、自分の意志と決意と直感だけを信じて行なっていた。 

 

やはり素敵な大人達がまわりにいたからということも否めない。 ぼくの伯父は画家でありイラストレーターであった。 小さい頃にロックや映画、アートや科学などどんなことに対しても話してくれた。 質問があれば僕はメモに書き叔父さんが到底わからないようなことでも電話して話をした。 何か子供の目線で見てくれるというものがあった。 今考えてみれば彼の影響は絶大なものであった。 

 

例えば、普段気にしない小さな花が咲いていたとする。 それに対しておじさんは

 

「この花はなんて綺麗なんだろうね」

 

というように大きな大人がこれは本当に綺麗なんだということを情熱的に話してくれる。 それを見る子供はこの大きな大人が一体何が面白くてこんな興奮しているのだろう。 と不思議に思うが、そこに何かがると想い、子供たちはふんふんと興味を持って耳を傾ける。 

 

大人は子供と一緒にワクワクする、それが真の教育だ思う。

 

大人が本当に子供に共感を求めてこれは面白いものだ、これはすごいんだ、これは本当に感動できるんだ、という事を魂を込めて話す。 ビートルズはなぜ素晴らしいか、なぜ革命的であったか。 映画「灰とダイヤモンド」は何が素晴らしいのか、情熱を持って話す人はいつか思いが伝わる。  

 

黒板にやる気もなく、情報をかいて、試験をただ待つ。そんなのは教育でも何でもない。 現に10年間の義務教育は殆ど意味がなかった。 とくに高校は。 尊敬できる先生なんて殆どいなかった。それは子供のせいではない。 自殺者や精神不安定な人が多いのは人間力を育てる社会がないからだ。 魂が震えあがって、生きなくてはいけない「使命感」を持たなかれば、人は生きていけない。 どんな事が起きても七転び八起きできる人間力こそが人間に必要なものではないでしょうか?

 

今核家族化が進んで祖父母も叔父叔母も近くにない。 血が繋がってなくてもいい。近所のお兄さんだってなんだって何か一緒に遊べる大人という人がいない。 一緒に遊んでくれた大人たちが魂からこみ上げる力というものを与えてくれた。 だからどんな壁にぶつかっても、まだ別の方向があると、モチベーションをずっとキープさせてくれる。

 

留学をすることは大体はきめていたけど、想いは膨れ上がり、F1のスタートシーンの様にアクセルを踏んでエネルギーを発散する準備をしてるようだった。