何もできないときは蓄えればいい
怪我のことで怪我のことでほとんど僕はベッドに寝転ぶ時間が多かった。
これで人前に出ることもなければ、芸能人にもなれないし、モデルにもなれないし、テレビにも出れないし。ロックスターにもなれない。
などと嘆いていたかもしれない。
横たわる場所があると人間はすぐに横たわる。
だから作業はベッドの近くやソファーの近くはやめよう。
子供のころから僕は同じベッドに寝ていた。
悪夢をみたのも心地よい夢のような夢をみたのも同じベッド。
どうしても暗黒なものを人は保持してしまうものだ。
だから身体と心が弱っていると
暗黒の渦はすすっと僕を包み込んでしまう。
時間があるときには、
英語の勉強や、絵を時々描いた。
イギリスに行く前にやらなきゃいけない事、
会わなければいけない人がいたので顔を隠しながら僕は会った。
いえではもそもそと、幼虫のように動き、食べ、寝むった。
自分の顔の治療を優先しながら(殆ど欠けた歯の治療)
4ヶ月あっという間に過ぎ去った。