日本語英語
前のエピソードで、
イギリス人のお母さんと日本人のお父さんを持つ、イギリス人の友達マイに公衆電話で連絡をしたとき。彼女の日本語が分らなかったことを思い出したので書いておく。
イギリスの硬貨も理解せずに日本を飛び出して、いつの間にか僕は紅い箱の中にいた。
如何わしい、ポストカードサイズの広告が目の前にびっしり貼ってある。 その一つにセクシーな東洋系の女性の写真と一緒にJapanese Womenと書いてある。 日本人がここに住んでるのか。ここに電話したら、ロンドンで困った時に僕を助けてくれるのだろうか。 と思った。
電話してもきっと日本人はではないだろうと思った。
ぼんやりとセクシーなわいせつな無数のポストカードを見ながら、自分の匂いと雨の上がったようなにおいを嗅ぎながら、
マイに電話をする。
彼女の言ってることがわからなかった
バイリンガルの人でよくあることは
「日本語英語」を喋れない
待ち合わせ場所を決めようとしたときに
「じゃあTottenham court roadで待ち合わせよう」
と言われて聞き取れなかった。
「ごめんごめんもう一度いい?」
と聞くが
何度言ってもらっても、何を言ってるのかわからない
日本語だと トッテンハムコートロードになるのだが
英語だと
トッテンム カウト ロアウドみたいになる。
イギリス英語色になるとさらによくわからない
しょうがないから地下鉄の地図を出し
どこどこの横の駅と教えてくれてやっとわかった
相手が親切な人で良かった。
日本語的発音で英語をしゃべらなきゃいけないなんて至難の技だ。