ボストン編終了
3週間でどうやって、これだけの経験が詰めるだろうか? 今の僕をみて、その時の自分にほんとうに驚く。
ボストンに着いた時は英語なんて全然わからなかった。タクシーに乗って話しかけるIoanaの言葉はなにもわからず。はっきりいって恐怖だった。「しまった。馬鹿な事をした。これから何も言葉がわからず、1か月ニコニコしながら終わるのだな。やはり僕は勉強のできない馬鹿だったのだ、無謀にもいきがってこんなところに来てしまった。所詮負け犬は負け犬らしく生きるべきなのだ」
数日間、食べ物は口に入らず、夜中は恐怖で凍えてふるえていた。何もかもが新しくて頭がパニックになっていた。四面楚歌とはこういう事か...と始めて感じた。
僕はどうにかして闇から這い上がり
いつの間にかギターを片手にカフェで人前で初めて歌うことになった
語学学校にも行った
道端で声をかけられた日本文化好きの男の家に行く
連続殺人鬼に好かれる(これは不確か)
サングラスをした白人の男性に「お茶しない?」といきなり言われる。
恋を4,5回する。そしてやぶれる(というかなにもしてない)
前世の描いた絵に遭遇する
カフェで会ったアメリカ人ミュージシャン二人と仲良くなる
はじめて一人でレストランにてご飯を食べる
映画バットマンの編曲者と会う
コンサートで知り合った女性の肖像画を描く
ミリオンセラーの作曲家の楽譜の修正をする
アメリカ一の芸大に入れると煽られる。
ロードアイランド大学にいって、美術館で大好きな画家の後ろ姿を見たという友達の友達に会う(遠いな)
大好きなバンドの曲を知り合った女性と歌う
ハグを初めてする。
お前は大物になるなと言われる
天才は夜中叫ぶのさ、とボストン一のジャズピアニストに言われる(彼も僕も寝てる間叫ぶので)
などなど。3週間でどうやってこれをこなしたのか。どう考えても異次元にいたとしか思いようがない。いや異次元にいたのかもしれない。
時空をまげたような場所にでも行かない限り、
僕らは幸せと真実なんてつかめないのだ。
僕はその異次元への扉の開け方を知ったのだ。