狼男から人間になる方法

寝ている間に僕は叫ぶ。
かれこれ高校の時から。
で、決まってこの話をすると問いかけてくるのが。
「なんであなたが夜寝ている間に叫んでいるとわかるんだい?」
とセラピストGも同じことを聞いてきた。
それは横に寝てる人や住人が教えてくれるからです。と伝える。
「ときに自分の声で起きることもあるんです」
と付け加えた。
「それが… 意識があるときは絶対に言わない事を言ったりします」
いちど「I’ll kill you!」と 叫んだこともある。
横にいた人は「わたし殺されるんだ」と思ったらしい。
Fxxx Wordもときどき使う。
だから僕は無意識の間は「怒り」や「不安」がある。
でも意識の中では抑制しているのだと。(コントロールできている)
良く言えば、現実世界では穏やかになれた。
ほんとうかどうかわからないけど。
僕の人格は「穏やかで怒らない人」と言われる。
僕の簡単な略歴もはなした。
彼は
「別の国から移住するなんてとても勇気がいる事ですね」
と月並みな事を言った。
「いま外で歩いている人もみんなそうですよ。そんな大したことではありません」と僕は言い返す。
僕らの会話はゆっくりで、特に違和感はなかった。
ときどき静寂があり。その時間をふたりで楽しんでいるような気がした。
いままで話したことを咀嚼しているような。そんな感じだった。
ここには毎週来る決まりがある。
いつでもやめれるようだが、1年間まで続けられると言われていた。
僕は1年間なんて長い!
とは思っていたのが逆転して、短いと思った。
「なんで1年間しかできないのですか?」と彼に尋ねると、
「That’s a good question. それはいい質問だね」
と本当にそう思っているのかわからないが彼はゆっくりと答える。
1年以上はすごく重症なケースのみ続けられるということらしい。
そこで僕が憶測して、「できるだけ多くの人に受けられるようにしているのではないですか?」と言ったら、彼は同意してくれた。
しかし…