水に浮かぶこころ

英国在住アーティストが綴る不思議なドキュメンタリーストーリー

もう喋るのはやめた

言葉を圧縮

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Filter 01 / Artwork by Satoshi Dáte


息をゆっくりすって、時間を凝縮して、言葉を冷静に頭から読み込んで、自分だけの伝え方で、言葉を発する。 考える前に発するのではなくて。落ち着いてから相手の気持ちも考えて。 一言。一言。集中して話す。

 

 

喋るの、やめました。

喉が変で、喋るたびに喉がイガイガする。 風邪なのか、ボーカルコード(声帯)がおかしいのか。1か月以上続いているの。

 

ご飯を食べながらしゃべったら平気。飴を舐めながら喋ると平気。

 

普段しゃべらないとイガイガも感じない。

 

でもしゃべりだすと

 

イガイガ

 

ポリープでもできたか?

 

去年風邪ひいて無理をして、2か月咳が止まらなかった。

 

一生止まらないのかと思ったら。

 

止まってくれた。

 

そんなようなものなのか?

 

とりあえず最近お知り合いになった、合気道の道場のNew memberのオペラ歌手さんに

 

ぼくらもそういうときは二週間喋らないです。

 

ということで

 

喋らないことに決めました。

 

これがまた面白い。

 

というか楽。 

 

僕らがいかに無駄話をしているか気付く。

 

そして喉を絞めて苦しみながらみんなが喋ってるのに気づく。

 

僕らは言葉で時間を必死に埋め尽くそうとしてる。

 

そして自分が「ここにいるんだ」ということを必死に言葉であらわす。

 

喋ることもまたエネルギーを使う。これもまた光熱費の消費である。

 

発電所も一つ無くなるかもしれない。

 

人と会話する時は

 

「喋りたい事」を書く。

 

だからがある。

 

があるから集中して、わかりやすく書く。

 

ドイツに行ったとき、喋ることを止めた人に会った。

 

かれの文はとてもシンプル。

 

でもすごく通じ合えた。

 

「言葉を圧縮」しよう。

 

愚痴とか人の悪口とか、そんなことより、自分の思い、本当に必要な思い、語りたい事

 

丁寧に整理して、相手に伝える。 それを皆がしたら、もっともっと静かで平穏な世の中になる。

 

喧嘩だって戦争だって。

 

冷静に考えないで浴びせる罵声のようなものだ。

 

心を落ち着かせて

 

ゆっくり、

 

語ろうではないか