水に浮かぶこころ

英国在住アーティストが綴る不思議なドキュメンタリーストーリー

著名な音楽家達

楽譜直しをした。 

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Artwork by Satoshi Dáte

ひろしさんはあるポーランド系の作曲家と仕事をしている。ヒロシさんは楽譜直しをこの作曲家に頼まれている。これが実に面白いはなしなのだ。というのはこの作曲家は(ヒロシさんも作曲家だが) CD をショッピングモールでしか売らないである。

ショッピングモールで2、3人の演奏家を集めて(ひろしさんも弾く時がある)、道行く人たちに演奏をする、そして一人そこにCDを売る人をもうける。 ただそれだけである。

 

彼のCDはアメリカ中でなんと何百万枚も売ってるのだ。 正式にCD屋さんで売ってないCDを道端でミリオンセラーを成し遂げてしまっている人などいるだろうか?

 

曲は非常に聞きやすく、クラシック音楽と映画音楽の中間のような感じで、そこもうまい。

 

ヒロシさんは楽譜チェックが大変なので時々Ioanaや、Evaにお小遣いをあげてチェックを頼む。 

 

なんだかEvaとIoanaとヒロシさんが楽譜を見ながら何か話しているのをみて、なんだろうか尋ねたらそういうことだった。 彼らは見事にささっとやってしまって、外に出かける。 その後僕にダブルチェックを頼んできた。 僕は自信が全然なかったけど、ちょっとしたアドバイスをヒロシさんにもらい少し記憶を取り戻して、やってみることにした。

 

僕はもちろんクラシックなんかちょっとかじったぐらいで、真面目にやったのはクラシックギターを3ヶ月間ほどやっただけである。 中学の時に音楽理論の試験があった。 母にそこで家庭教師をしてもらったおかげで100点近い点を取れた。 学校でそんないい点数をとれたのは初めてだった。 

 

母はヒステリーだったが、理論だったせいか、そんなに耳元で叫ばなかった。 理論を教わるだけでそんな感情的になられても困る。 

 

理論といっても休符がどうのとか四分音符だとかそんな程度である。

 

ヒロシさんは誰でもできるよと言ってくれたので僕はちょっと頑張ってみた。 そしたらなんと彼女二人は間違いを沢山見逃していたのだ。 ヨーロッパの人達というものの感覚がなんとなくわかってしまった。 もちろんひとくくりにするのは非常に良くないことだが。 お小遣いをもらっていてこれはない。と思った。

 

楽譜の間違いをさがせと言われたので難しいものかと思ったが、そんなことはなかった。 僕はお小遣いをもらって、その著名なポーランド系のアメリカ人の作曲家の手助けをしたというのは実に嬉しかった。 これは小さなことだったけど何かしらの自信になった。

 

バカらしいと思うかもしれない。

でも

 

「優越感に浸って、俺ってすごいぜ」って思う事は一人でやる分にはよい勇気付けになる。

 

イギリス留学の時も、僕は英語を喋ってる。英国人の友達がいる。これはスゴイことだ。と勝手におもって、勝手に自分に浸っていた。 それは自分の自信につながるなら良いことだ。

 

 思えばいろんな人に会った。

 

ボストン滞在10日目