受話器にまつわる話。
固定電話というものが亡くなりつつあるが、各国の固定電話のデザインもまたよーくみると面白いと思う。電話はかけるものだがまた受けるものでもある。なかなかの仕事人である。僕らは物を物だと思っているが果たしてそうなのだろうか?
これもまた後に語るはなしだけれど、わたしはデジタルなものは「存在力があり思考を持つ可能性がある」物であると思わない。なぜなら常に動いているから。
いみわからん!!
とかなると思いますが。ちゃんと説明するので。 いま説明してしまうとノーベル賞を逃してしまうので。
よーく観察すると電話も人間にみえる。じっと電話を受けるのを待って、僕らに知らせてくれる。
「喋る」
わけである。
そして、僕らがかけるのをじっと待ち、受話器をとって、彼らに語り掛け
伝達してくれる。なんて素敵なんでしょう。
じっと待って、僕たちのために会話をしてくれる。そして彼らは僕たちの秘密をみんな知ってる。痴話げんかも家族問題も。
Ioanaはいつもブルガリアに電話してました。とっても長い電話なので、いろんなポーズになるんです。電話って賭けるとき、絶対立ってますよね。不思議じゃないですか?オフィスで働いて電話しない限り。
さみしそうだったり、たのしそうだったり。ブルガリア語だからなおさらわからない。
あの受話器の向こうにはブルガリアの服を着たお母さんがかわいい娘を心配して話しているんだなぁと思うと。非常に面白い。
この絵をルームメートの皆に見せたら、笑っていました。