話の話の話
対談で、ノルシュテインの作品「話の話」で使われたバッハの曲を高畑勲が監督した「となりのやまだくん」で使ったことを、勲氏が申し訳ないと謝罪していた。試写会にノルシュテイン氏に来てもらったときに、怒られるかと思って「ドキドキした」そうだ。ところが彼は「おお、バッハだ」と言っただけで、同じ曲を使ったことを気にも留めていなかった。
僕はバッハが大好きだ。 クラシックに興味がない人は知らないかもしれないけど。僕もクラシックに興味(?)があるわけでも精通してるわけでもないけど、バッハは好きです。
僕の母親がヴィオラ奏者で家にCDが沢山あっただけ。小さい頃応接間のソファで勝手にCDを取り出して、聴きながらゴロゴロとしていたのを思い出す。
バッハは現代音楽やPopMusicに通じるものがあると思う。
僕が好きな曲を紹介します。
Bach - Cello Suite no. 4 - Rostropovich (2) Sarabande
そして対談で俳句の話がのぼる。
ロシア語の通訳の日本人女性もノルシュテインが紹介した俳句を知らないため訳すのが難しいという場面があった。 会場に居るお客さんも含め、だれもその俳句を知っている人はいなかった。
ノルシュテイン氏はその俳句の素晴らしさについて沢山語ってくれた。
ロシア人と俳句。
不思議な組み合わせだ。
ロシアは日本の隣の国。
一時期、僕はロシアアートと言語に興味があった。 日本語となんとなく似ている気がして、なにか共通する文化があるのかなと思っていた。
イギリス留学の間、ラトビア人の家に行ったことがある。 この対談の話をしたら、「俳句」を彼らもソビエト連邦だったころ教わったそうだ。 連邦下の国の人は日本の俳句を教育されたそうだ。
ノルシュテインの事を知らない人は東欧ではいないくらい有名だそうだ。
その俳句からだろうか。
ノルシュテインが手掛けたこんな日本の俳句の作品がある。
日本に暮らしたこともないと思うのに、ここまで日本の情緒を現した作品を作れるのは素晴らしいと思う。