水に浮かぶこころ

英国在住アーティストが綴る不思議なドキュメンタリーストーリー

不良とドライブ

ジェットコースターのような生活

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Artwork by Satoshi Dáte

以前ボストン美術館の付属の美術学校で知り合った日本人。かれと時々会っていた。彼は友人を紹介すると言ってくれて、僕の大学探しを手伝ってくれるという事だった。

彼の友達は彼以上に風貌がやばかった。

というのは、彼もすでにやばかった。レッドホットチリペッパー(ミュージシャン)の頭のおかしな感じである。ここではあえて詳細を書かない。あんまり覚えていないのもあり敵とのことは書けないので。

 

印象としては

「お、おおおおおお」

 

という感じです。

 

僕の普通な【?】服装と全然かみ合わない。そんな人達でした。

 

車にのって移動するや否や車の中は何か危険な雰囲気を醸し出していた。 大音量でいかれた音楽をかけ初め、ひゃっひゃーーみたいなのりでボストンを荒れた運転で走り出す。

途中で男の一人が、飲んだビール瓶を窓から投げ捨てる。瓶はそのままもちろんコンクリートにたたきつけられ、はじけちる。

 

その瞬間僕はとんでもない人たちと知り合ってしまった気がした。車から降りたかったが、降りようがない。

 

映画の様にかっこよく、くるくるっと地面に転がるなんてその時の僕には無理だった(今でも無理だけど)。 後ろの車にはねられるか、ご老人にぶつかり二人とも大けがするのがおちだ。

 

このまま車から一生出れないのではないかと恐怖を感じた。 そんなわけないのに。早く出たいと思った。

 

目的地に着くと、皆降りる。 

 

ほっとして僕は彼らと美術大学の展示を見始める。

 

ボストンには美術大学はあるけれど、どれも僕の中でぱっとするものはなかった。

彼らがなぜボストンを選んだのかはすごく謎だった。

 

後に僕らはビルが建ち並ぶ中心街に行く。ボストンにもこんなのところがあるのかと不思議がる。住んでいるところと違って、無機質なビルが並ぶ。

 

ショッピングセンターで彼らの知り合いの後輩や若い世代と落ち合う。

まともな人は何人かいたけれど。ぼくは彼らの態度に驚愕した。

 

10代半ばか前半くらいの少年たちが、ラフな形でありえないような見下した態度で僕に話しかける。たとえ彼らが英語で話したとしても、英語環境であったとしても、

 

「ありえない」

 

と思った。

 

アメリカに来るとみんなこうなるのか?と思ったけれど、まともな人たちもいる。

 

彼らはなにか

 

「勘違い」

 

をしているのだろう。日本ではできないことを彼らはしている。アメリカに、海外にいるというだけなのに、文化が違うからと言って、だれかの「ふり」をする必要性はない。

 

ヒロシさんも

「時々若い日本人が、Yo Hiroshi,とか言ってくるとむかついて殴りたくなる時がある」

 

それはこちらに彼が慣れていないからなのか、日本人というバックグランドがお互いあるからかわからないけど、言っている事はなんとなくわかる。

 

もちろん純粋にアメリカの文化に溶け込んでる人もいるだろうけど。年齢と言う格差がなくなることで若い人達がいきがるのである。

 

年齢差を意識しないで相手を同等に扱う事は良いことだ。

その上で老若男女問わず、人は相手を尊敬することが必要だと思う。

 

他国にいるから、暮らしているから、勝手なルールを作ったらいいわけではない。彼らは若いから将来変わっていくだろうけど。

 

勘違いするのは12歳までにして欲しいと僕は思う。

 

ボストン11日目