水に浮かぶこころ

英国在住アーティストが綴る不思議なドキュメンタリーストーリー

スケッチの現実と幻想

マケドニアとマセドニア

sketch-reality-illusion-by Satoshi Dáte

 

この前の日にはじめた会った45歳で白髪で感じの良い顔立ちのマケドニア人と話した。彼は同性愛者で2年前にある人と結婚して、そのハネムーンの二日後に彼に別れを告げられたそうだ。けれど彼らはいまでも一緒にくらしている。 彼はいろいろなスピリチュアルな修行もしていて、とてもいきが通った。

 彼の彼は嫉妬心が強いと言う話になり。条件無しの愛について僕が語り、彼も同意した。

 

人は幸せから逃げようとする。自分自身が幸せでなければ結局はなにもかわらない。という話もした。

 

 

三鷹台にあった家族の家にいる。ダイニングに7,8人が集まってなにやら喋っている。

ダイニングのとなりは小さいリビングになっていて、改築のため、左半分壁で右側はドア無しで歩けるデザインになっている。<現実世界>

その部分がもっと開放的でダイニングも広く感じた。

まるで自分が描く絵のような、壁や天井がない世界にいる。

 

「彼女」が僕の前にテーブル越しにすわり、僕は父がいつも座る席にいる。彼女の顔はYoko Oさんのようだけど、これから今日部屋の内見にくる。香港人の女性にも似ていた。

少し横に顔が広い気がした。あまりアトラクティブではない。

 

「彼女」を真ん中にふたり座っている。彼らは時々僕の方を見て、すこし立ち上がりぎみに、彼女のほうをみる。なにかをはなしている。僕や彼女に納得してもらうように、説得しているようにも感じた。

 

「彼女」は何気なく立ちが上がり、どこかに行き、時間が経ってからまた戻り、ちょこんと座る。 今度の顔は本当の「彼女」に似て、すこし西洋人っぽくなった。顔が「彼女」に長く、老けたのか平凡な顔にみえた。

 

「この人をまた愛せるだろうか?」僕の脳にすこし不安がよぎった。

 

「彼女」はなにか言っているが、周りのみんなが代理で僕や彼女を説得する。 きっと恋愛の話であろう。

 

どちらかといえば、まわりの彼らは僕のサポーターのような気がした。このときは僕はそんなに嫌な気分にはなっていなかった。 「彼女」からの威圧感はなかった。

どことなく二次元的な映画の中にいるような、僕の絵の中(スケッチ)にいるような非現実的な世界にいるようだった。

 

僕は「彼女」と歩いて横顔をじっとみた。 やはり「彼女」ではないような気もした。そう、まるで彼女が頭全体に被り物をしているようにも感じる。本当の彼女にたどりつかない。

 

「彼女」は少し冷たい、けれども何か僕に喋りたそうだった。もうすこしで彼女の魂に触れそうな気がした。

 

「彼女」の顔が変化することにみんなとディベートする。 結局僕が理解したのは、だんだんと「彼女」の顔が変化するのではなく、席を立って戻るときに瞬時に変化するのだと。僕は確信を持って、かれらに誇らしげに話す。その事実がなにか重要な鍵であるかのように。

 

僕はこの日寝てる間2回も目が覚めた。 最近寝付けがわるい。靴下が短くて、寒くて起きたのかもしれない。だから僕は「彼女」の夢をもう見れないと思ったのだけれど、2度目にまた寝付いたとき、夢に彼女があらわれた。

 

また三鷹の家だった。 狭い洗面所でお風呂の前だった。 「彼女」は美しく、実物の「彼女」だった。下着を着てて、上の下着を脱ぐかつけるときだった。 「彼女」はなにも気にしてなく、たんたんと僕と話す。 すべては終わり、また僕との生活が始まることを暗示させるかのように。 彼女らしいやりかただ。

 

「あとでお風呂入るかも」

 

「彼女」は僕と一緒に入りたいと思ったのか、それとも深い意味がないのか。 いまシャワーを浴びたばかりでなぜ入るのか、僕にはわからなかった。

 

例え意味がなくても何かを暗示しているようだった。

 

僕は軽く返事をし、その場を離れた。彼女をじっとみつめることもできたし、彼女に抱きつくこともできた。でもぼくはやっと「彼女」が近づいてきたところに、しがみつきたくなかった。 エゴをむきだしにしたかった。 「そこにある」と信じて。 引き寄せたい想いがこみ上げた。

 

そのときとてつもない強力な磁石が、太い力を僕たちの間に感じた。それは僕たちだけではなくて、多くのひとが、同じような問題をかかえて、それとも同じこの力のなかに渦巻いて、その大きな太いなにかを今ここに作り出しているような気がした。

 

美しさと、寂しさと、悲しさと、幸せさと

 

Happiness: 7

Reality: 8

Keyword:スケッチ、夢、幻想、理想、現実、幸せ、悲しみ