水に浮かぶこころ

英国在住アーティストが綴る不思議なドキュメンタリーストーリー

ガンダムが街を襲う

真っ青なのに、曇りのような気がした。

Artwork by Satoshi Dáte

僕は高いビルに囲まれていた。アニメの世界のような

東京のような、現実でないような。

僕はコンクリートで囲まれた広めの車庫に身を潜めている。

とてもいやな予感がしていたら

空が変わった。

 

雲が集まりだして、電気がショートしたような火花がバチバチと音を立てて

奇妙な丸い形へと雲が変化していく。

 

そこから、超自然現象のようにぱっかりと上向きにあいた真っ黒の溝から

ガンダムと紫色のモビルスーツ(ガンダムの世界のロボットのこと)が現われる。

 

そう、ガンダムは正義の味方。 もちろん誰かが操縦しているのだろうけど、僕には人工知能が組み込まれたロボットにしか感じなかった。 

 

紫のモビルスーツは悪いかんじだったけど、僕はガンダム(ZかZZのような感じ)のほうに恐怖を感じた。

これから世界の終わりが来ると感じた。

 

近くにズシンと音を立てて地上に降りる。 僕は気付かれないように必死だ。 こういうときは本当に臆病になる。

 

愛する人か、友達が心配でしょうがなかった。

 

戦争が始まるのか、ただ一方的に破壊され続けるのか。わからなかった。

 

Happiness 2

Reality 7

Keyword:不安、都市、狭まれた空間

2022/06/25