水に浮かぶこころ

英国在住アーティストが綴る不思議なドキュメンタリーストーリー

なんのためにメタバース?タイパ?

生きたくなければAIに人生を委ねよ

First digital computer

ChatGPTについてもすこし。

 

Google(だったとおもう)でChatGPTが暴走しないように規制や抑制を考えている日本人男性との会話の中で、人間が描いた絵と同じようにかけるAI
について語ってくれた。 それについてはすでに知っている技術だったが、人間とAIの違いについて僕は伝えたくなり

 

「AIがどれだけ優れても、人を感動させるものは描けない、ゴッホやピカソが描くような絵は0から描くことはできず、結局は人間のImitation(ものまね)でしかない」

 

と言ったら、それについてはAgree(賛成)してくれた。

 

ところが僕が

「AIが発展して人間と同じようなことができるようになったら、そもそも人間が存在する意味がなくなる。人間には0から生み出す、なにかしらの力があり、人間が作った人造のものには人間の物まねしかできない」

 

と付け足すと、それについては完全に賛成はしてくれなかった。

 

科学者、技術者であるからどうか?

 

Virtual Realityについてもそう。

あたらしいメタなんちゃらでVirtualの世界で会話ができたりなにとか皆さんは興奮して話すが、

 

これもまた

 

「What for?」 「なんのために?」

 

が欠けている。

 

そして典型的な答えは、便利だから、お金がもうかるから、時間がかからないから。

 

日本では

 

コスパならぬ

 

タイパという時間がかからないことが良いとされる言葉が出てきているらしいが、

これもまた

 

「What for?」 と投げかけたくなる。

 

あなたはいったい何のために生きているのか?

 

私たちは、そして未来の子供たちのためにいったいどういった世界を作りたいか

まったくもって考えていませんと言っているように聞こえる。

 

ちょっとでも考えれば、含蓄のある話になるはずだ。

 

僕らは表面的な部分から表面的な部分へひょいひょいと移り、ぷかぷかと浮かび、物事をうわべだけで語り、満足し、コアな部分へと向かわない。

 

私たちが100年生きるとして、死ぬ直前に人生を振り返って。

ああよかった、楽しかったと思える人生を描けるのだろうか?

 

だれかにいわれて、時間を短縮し、仮想空間の中で生き、自分が誰かもわからず、自分の本当の幸せをもつかめず。

 

なにしていたのだろうか?

 

と思わないためにはどうしたらよいか?

 

僕らがいま作り出してる騒々しい世界はすべて自分への言い訳のためのツールでしかない。

 

私たちは一体全体何をしたいのだろうか?